症例報告
症例報告
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舌がビリビリする・口がカラカラ乾く

主訴

舌がビリビリする。口の中がカラカラする。

2019年、大きなストレスを感じる出来事があった。以来舌のビリビリ・口の中がカラカラと乾燥する様になる。

医者には『舌痛症』と診断されている。

元々心療内科に10年ほど通院歴がある。
デパスなど、薬は沢山出ている。朝や食事中は比較的症状は軽度。疲れが溜まってくると自覚症状は強くなる。

視診・触診・治療

頚部の浮腫・筋肉の状態を触診した結果、舌のビリビリ感や口のカラカラ症状は交感神経緊張による自律神経症状と判断。

鍼の響きによる副交感神経機能向上&トリガーポイント処理による浮腫軽減を目的に治療を行いました。

1回目〜3回目:頚部浮腫が軽減してきた様に感じる。同時に長年首の状態に気が付かずに過ごしてきた為無意識の食いしばりがあると判断。

側頭筋や咬筋・顎関節前方の穴から刺鍼→内側翼突筋・外側翼突筋も同時治療を行いました。(3回治療後も自覚症状変化なし)

4回目〜6回目:舌のビリビリ・口のカラカラ症状が軽減。症状を感じない日が出てくる。

7回目以降:症状を感じない日が続いている。治療を継続。

まとめ

自覚症状と他覚的所見

我々治療者は患者が感じている自覚症状と他に、他覚的な施術者側から診た所見を頼りに治療を行います。

患者が『ココが痛いです』という自覚症状に対して我々は『患者が言う自覚症状とは別の部分に原因が潜んでいるかもしれない』…と疑いながら鍼先の感覚頼りに治療します。

そもそも舌のビリビリ症状や口のカラカラ乾きの症状、その他にも不定愁訴と呼ばれるものは自分の首の状態・身体の状態に無自覚な方が結果的に感じてしまうものが多いのです。

無自覚な部分のトリガーポイントに鍼が当たると響きの感覚があり、その感覚は患者にとって『ココも悪かったのか!』という脳が自覚する発見になります。

首の筋肉は非常に細かく、だからこそ自覚しにくい部分。気が付かせてあげる事は脳へのアプローチにも繋がります。
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