症例報告
症例報告
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歯をギリギリ食いしばる

主訴:数年前からギリギリと歯ぎしり

歯ぎしり・食いしばり

数年前から歯ぎしりと食いしばりが凄まじい。
歯医者には何件も通った。歯が削れてしまう程で寝ている時に家族から『大丈夫?』と心配されるほどギリギリと歯ぎしりをしている。(らしい)。

最近昼間の仕事中も無意識に歯を食いしばる事が多くなってきてしまう。歯を守る為にマウスピースを使用しているが食いしばりと歯ぎしりが治るわけではない。。。という事にて歯科医院ご相談の上、紹介にてご来院されました。

視診・触診:咬筋の緊張が強く診られた

視診では特に左右差は無い。
しかし咬筋が盛り上がって見える。
触診時には通常では考えられない程に咬筋の緊張が強く診られた。

治療:7回目〜明らかに食いしばりの頻度が軽減

咀嚼筋(咬筋・側頭筋・内側及び外側翼突筋)に集中して仰向けでの治療を行いました。

1回目〜3回目:歯ぎしりや食いしばりが完全に良くなったわけではないが、明らかに悪いところに鍼が当たっている感覚がある。10→9

4回目〜6回目:仕事中の食いしばり・歯ぎしりが軽減し始める。10→5

7回目〜10回目:以前よりも明らかに食いしばりの頻度が軽減。5→2

11回目〜現在:仕事が忙しくなると食いしばりを感じるがほぼ改善といっても良いレベル。

毎日使う咀嚼筋である為定期的にケアしたい…という事にて現在も継続診療中

まとめ

歯ぎしり・食いしばり→マウスピース?

今回の患者さんは数年の食いしばり歴・歯ぎしり歴があり、破壊したマウスピースは途中から数えるのをやめたというレベルでした。

咬筋は通常の方の数倍の緊張があり筋腹が盛り上がっていました。そもそも歯ぎしりや食いしばりで歯科医院に行くとマウスピースを処方されます。

歯を守る為…という目的であればマウスピースは的確処方ですが、歯ぎしり・食いしばり…が主訴の場合は逆に食いしばれてしまう環境が出来上がってしまいます。

正しくは今回の様にマウスピースを処方し、食いしばりや歯ぎしりの根本となっている咀嚼筋トリガーポイントを処理しなければならないという発想が大切です。

まさに歯鍼連携。紹介感謝。
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