症例報告
症例報告
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下を向く事が多い調理師さん、
頚性めまいと診断されためまい症

主訴

クラっとくる“めまい”と“吐き気”

問診

2年ほど前仕事中急に発症する。
調理の仕事で下を向くことが多く、不意に頭を上げた時にクラっときた。
それ以降頻繁にめまいが起こるようになる。
仕事が忙しく疲れてくると症状が悪化。酷い時には吐き気もある。
元々首〜肩が凝るような自覚はあったが特にメンテナンスはしてこなかった。
日常生活に大きく支障はない。しかし、いつめまいが出るのかわからないので不安はある。
首と脳のMRIも異常は診られなかった。「頸性めまい」と診断され、薬を数種類処方されたがあまり変わらず。。。

知り合いに鍼治療を勧められたとのことでご来院されました。

視診・触診

触診困難なほどの強い“頸部浮腫”が診られました。

①胸鎖乳突筋
→めまいに関わる代表的な筋。頸性めまいと診断されるもののほとんどは胸鎖乳突筋TPが関係しています。
②僧帽筋
→肩に力が入るだけで交感神経は緊張します。
③頭半棘筋
→自律神経の調整を目的に治療。


上記ポイントを中心に治療を行いました。

治療

1回目:10→5 初回の治療で症状は半減。

5回目:5→3  筋トレや仕事中、たまに気になることはある。ここ数年で1番調子が良い。

7回目:3→0。めまいは消失しました。

現在は月に1~2回ほど、疲労が蓄積しないようメンテナンスを継続中です。

まとめ

〜目眩(めまい)とは?〜

頸性めまい、突発性難聴やメニエール病など、めまいを伴う診断名は多くありますがこれらは首コリ(不定愁訴)と密接に関係しています。

西洋医学的には明確な原因はわからず、恐らくストレスや不眠が引き金になっているだろうということになっています。

しかし、ストレスを受けると首が凝り、頸部に付着する筋にTPが形成されることで様々な不定愁訴を発症することはわかっています。

目眩(めまい)もその不定愁訴の一つです。

原因不明と言われた症状は『西洋医学的には原因がワカラナイ』...というものであり、我々東洋医学者にとっては昔から戦っている症状も沢山あります。

多くの場合は骨格筋のトリガーポイントが原因による自律神経症状です。

早期治療が早期改善に繋がります。お気軽にお問い合わせ下さい。
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