症例報告
症例報告
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音楽家はアスリートなのですよ

国立おざわには場所的に(国立音大があるので)音楽関係の患者が多く訪れます。

過去にも指揮者(音が半音ズレて聞こえるという症状)や、バイオリニストの腕の痺れや首の痛み、チェリストの全身疼痛、声楽家(オペラ歌手)など、様々な音楽家の治療をしてきました。

それぞれ扱う音楽により凝る部位悪くなる部位は様々です。音楽の世界は『本人が気が付いていないトリガーポイント』を刺激するだけで「あれ?なんだか調子が良い」と無自覚なコリを我々施術家が鍼先で打ち抜くことにより成績なども変わります。

主訴

低音障害型感音性難聴(低い音が聞こえにくい) & 耳鳴り

問診

ピアニスト。
『低音障害型感音性難聴』と診断を受けたそうです。
最近では夜になると耳鳴りが出始めて気になっています。

2,3年前から「なんか耳がおかしいぞ…」と思い始めました。

最近では良くなったり、、、悪くなったり、、、を繰り返しており、忙しいので病院に行ったりするのも面倒でサボっていた。

現在コンクール前。
毎度のことだが非常にストレスが溜まっており、症状がひどくなってきている。

ピアノの先生から練習中に指摘されることが増え、自分でも弾いた音がズレていることにさえ気づかない場面が増えてきた。。。
演奏に支障が出ている。

コンクール前の大事な時期である。
今まで薬を飲んでも治っているという感じが無い。
根本的な部分を治さないと今後のピアニスト生命に関わると危機感を感じ始めた。

この症状をなんとかしてほしい…とのことで来院頂きました。

視診・触診

頚部浮腫(+++)
首肩を触診時に痛みが強い。
(痛覚過敏)

治療

咀嚼筋(側頭筋、内・外側翼突筋、咬筋)
頭半棘筋
板状筋
大後頭直筋
上頭斜筋
胸鎖乳突筋に形成されたトリガーポイント(Trigger-Pt®)を中心に治療を開始した。

治療経過

1回目
症状に変化はない。

2回目
耳鳴りは消失。
夜も眠れるように。
つまり感と音の聞こえづらさはまだ残る。

5回目
低い音でもしっかり聞き取れるようになった。
先生からの指摘も減り、練習に集中できる時間が増えてきた。

8回目
ピアノの音のズレ無し。
コンクール前の練習の追い込み中。
この数年で一番調子が良い。
ピアノが楽しい。

コンクールも好成績にて無事に終わったとの報告を受けました。
大事な場面の1か月前くらいに毎回連絡を頂き、集中的に治療するを繰り返しています。

まとめ

音楽家はアスリートなのです


某有名な海外の音楽団や業界では知らない人はいないオペラ歌手…弟子を沢山持つチェリスト・バイオリニスト・ビオラ…ピアニスト、、、沢山の音楽家が国立おざわを訪れます。

音楽家は集中力が異常です。
気が付いたら夜が明けていた…というほど練習をするアスリートたちです。

そういうレベルの人達は『痛みに鈍感』なケースが多く、来院するころには結構な状態なことが多いです。

痛みに鈍感な人はどういう症状が出るか、、、と言いますと痛みを通り越して『自律神経症状がドカンと出る』…ということが多いのです。

今回の症状も『耳』の症状でした。
耳が悪くなると耳鼻咽喉科に行くことが多いですが、それでは治りません。

原因は耳には無いからです。



今回特に気になったのは『咀嚼筋(そしゃくきん)』という噛む筋肉です。

食いしばりが多い人は咀嚼筋にTrigger-Pt®が出来ます。

これが痛みとは別に『耳の症状』を出すのです。
突発性難聴・耳管開放症(最近多い)・耳の閉そく感(詰まった感じ・水の中にいるような、声が響くような)

耳の症状治療は特に技術が必要な部位です。
ご相談くださいませ。

YouTubeもあるので見てみて下さい。
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