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『首コリ治療が日本を救う』

トピックス『首コリ治療が日本を救う』
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第3章:不定愁訴大国ニッポン

トピック3 アトピーと首コリ


 アトピー性皮膚炎の患者様で共通しているのは、首コリが強いという事です。
 ご本人が気が付いている首コリもあれば、気が付いていない首コリもあります。触診しただけで分かるのですが、アトピー性皮膚炎症状をお持ちの患者様の首にはトリガーポイントが多く存在します。実際に症状に悩んでいる方は多くの事を勉強してらっしゃるでしょう。そして多くの治療法を試されてきたはずです。

 私の考えと臨床の症例数から推測すると、アトピー性皮膚炎の症状をお持ちの患者様には、間違いなく頚部や背部の骨格筋の過緊張があります。そこには不定愁訴に大きく関わっている首のコリが存在しているのです。
 アトピー性皮膚炎の痒みは副交感神経優位で起こり、炎症は交感神経の作用で起こります。夜は副交感神経が優位となる為、夜間に痒みを強く感じた経験がおありの患者様は多いと思います。

 『あぁそこが悪い所だ!』という責任トリガーポイントに鍼が当たると、一時的に副交感神経が優位になります。『副交感神経優位になるので痒みが悪化するのでは??』と思いがちですが、鍼治療を行う事によって副交感神経がずっと優位になる訳ではありません。
 鍼で首のコリを集中的に治療する事により、自律神経のバランスの改善が得られます。交感神経と副交感神経のバランスを取る事が大切なのです。

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