3.鍼治療はこりに対する唯一の外科的治療法
日本には様々な医療系国家資格があります。
その医療系の国家資格の中でも、患者様の体内に外科的な治療法を施術できる資格は医師とはり師、この2つの資格のみです。
医師は外科的な手術を行い、はり師は体内に鍼を刺入する事ができます。はり師にも東洋医学的な手法で治療する先生、中医学的な手法で治療する先生、西洋医学的な観点で治療する先生がいます。
私の場合は筋肉に形成された症状を出しているこりに対して直接的に鍼を当てていく治療法を行っているので、西洋医学的な観点で治療しているはり師と言えるでしょう。
はり師はこりと4000年以上も戦ってきました。昔も現代と同じように、よほど肩が凝った人がいたのでしょう。動物の骨を削り、骨鍼といわれる鍼を作って施術をしていたようです。
鍼治療を受けた事がある人は分かると思うのですが、鍼が直接的にこりに当たるとズーンと響きます。これはマッサージでは感じる事が出来ない感覚です。鍼独特の響き感覚です。
この響きというのは治療に有効であり、特にその中でも痛みやこりの根本の部位である痛覚過敏部位に鍼が当たるとズーンという響きと共に『そこが悪い所だ!』という認知覚が出現します。この認知覚が治療に有効であり、長年のこりを取り除く事が出来る響鍼感覚です。
世間では「ストレスこそが痛みの原因である!」と患者様を苦しめる様な発言をしていますが安心して下さい。ストレスが痛みの原因だと決めつけるのは間違いです。ストレスを感じたりする事により痛覚過敏部位であるポイントが活性化して痛みを出しているだけです。
ストレス以外にも血流不足・冷え・圧迫・疲労などにより同じように痛みが起こります。これは誰しもが起こり得る事であり、慢性疼痛の原因にもなります。つまり痛みの原因である根本を取り除かない事には治るものも治りません。その痛みの根本に外科的な治療法を行えるのが鍼治療です。責任トリガーポイントに的確に鍼を当て、ズーンとした響鍼を得る事で、今まで辛かった長年の症状も取れていくはずです。