症例報告
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頚性神経筋症候群【CNMS】首コリが原因による症状

主訴:首〜背部の痛み・目の疲れ 睡眠不良・疲労感

問診

首〜背部が痛む。
首は下を向いた際に痛みを強く感じる。背中は安静時にも痛む。

仕事は一日中デスクワーク。元々首肩の凝りは感じていた。
在宅ワークが主になってから、特に身体の辛さを感じる様になる。

3ヶ月程前から首〜背部に痛みも感じる。
PC作業で目を酷使する為、常に疲労感を感じでいる。(目薬は手放せない。)
最近眠りの質も悪く、眠りに就くのにも時間がかかる。途中で目が覚めてしまう事も多い。

自宅で湿布を貼ってみたり、整体にも通院したが、身体の痛みや辛さが取れない状態である。
疲労感が抜けず、仕事にも集中して取り組めていない状態である。
日常生活にも支障が出る程。とにかく何とかして欲しい。。

視診・触診

顔色が悪い。目元のクマもスゴい。
触診では、首〜背部にかけては広範囲に筋浮腫が強い。

側頚部の胸鎖乳突筋の筋硬結が顕著に診られる。頭半棘筋停止部の触擦で目の方への認知覚を得られる。

治療方針

首コリ病と判断【CNMS】
①首〜背部の筋浮腫改善
②首〜背部の骨格筋に形成された、トリガーポイントの処理(痛みの改善、自律神経系の調整)

治療部位

胸鎖乳突筋、頭半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋、大後頭直筋、上頭斜筋、胸部多裂筋、最長筋

治療経過

施術1回目
鍼の刺激は心地良く感じる。
日頃悪いと感じている所に鍼先が当たっている感じがする。(認知覚)

施術2回目
前回後怠さが少し出る。
首が軽くなる感覚がある。

施術3回目
目のスッキリ感がある。視界が明るくなる。治療後は顔色が良くなる。

施術5回目
首〜背中の痛みが軽減してくる。
治療当日は久しぶりにぐっすり眠れた。

施術8回目
全体的に筋浮腫がかなり改善されてくる。鍼の響き感もより感じる様になる。

施術10回目
首〜背中の痛みがかなり改善する。

その後は当初の下を向いた際の首の痛み、安静時の背中の痛みが消失。
目の疲労感もだいぶ緩和され眠りの質も良くなりぐっすり眠れる日も増える。

仕事量に伴い疲労も感じるが、当初より身体が楽な状態

現在も時々メンテ中。

まとめ

首〜背部の骨格筋にトリガーポイントが形成されると痛みだけでは無く、目の痛みや睡眠不良を引き起こす原因となります。

人間の頭は5〜6キロあります。長時間のPC作業やデスクワークでは、前屈み姿勢の時間が強制されますので、過度の負担が蓄積されると筋硬結(TP・トリガーポイント)が形成されます。

首周囲が浮腫んだり、筋硬結が活性化されている場合、交感神経系が優位になっている状態が考えられます。→(目の痛みや睡眠不良症状にも繋がる)

TP鍼治療では、深層部から原因筋のTPに直接アプローチする事により、副交感神経の働きを活性化を促す事が出来、自律神経系の不調の改善に対してとても相性が良い治療法となります。

是非ご相談ください。
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