症例報告
症例報告
image image

首の環境が大腸の動きと関係する不思議&喉の詰まり感と声がれ

主訴

声枯れと喉の違和感(つまり感)
   &
長年続くお腹の不調

問診

10年以上前から慢性的な頚肩凝りに悩まされている。

病院や民間療法に頼ってみたが改善せず。鍼治療は今回が初めて。

数年前から原因不明のお腹の不調も続いている。常に便も緩く、これも病院に行ったが改善はない。

『過敏性腸症候群(IBS)』と診断されている。
現在はフリーランスでライブやイベントの企画や設営など裏方の仕事をしている。

仕事が立て込んでいる場合は数日間ほぼ睡眠もとる事なく働くことがある。リハーサルなどでは大声で指示を出すことも多く、声が枯れる。
最近は数日間ライブの設営と準備の際に大声で指示を出す事があった。いつもならすぐに声枯れも良くなってくるが、今回は数日経過しても一向に改善せず、喉の違和感も強い状態。

何か詰まっている様な感覚で『ヒステリー球・梅核気』と呼ばれる症状と合致している。

2週間後にまたイベントがあり、この状態だと仕事にならない為ネットで治療法を検索し、国立おざわに相談がありました。

視診・触診

頚部の緊張が強い。浮腫み(+++)
全体的に圧痛もみられる。ストレートネック(++)

治療

声がれ(それが続いている)という症状に関しては胸鎖乳突筋トリガーポイントによるものと判断。
お腹の症状に関しては頚部浮腫による副交感神経圧迫による自律神経症状と判断。

①頭半棘筋
②僧帽筋
③胸鎖乳突筋
④肩甲挙筋
⑤板状筋
上記5つの筋を中心に治療を行う事にした。

治療結果

1回目
前回後、よく眠れた。
喉が詰まるような違和感も少し低下。

2回目
なんとなくお腹の調子がいい気がする。
声枯れも改善がみられてきた。

3回目
声枯れと喉の違和感はほぼ消失。
お腹の調子も良い状態を保てている。
首肩凝りも仕事が立て込むと気になってくるものの、以前よりはだいぶ楽になってきた。

5回目
喉の症状も消失。
いわゆる過敏性腸症候群と診断された症状も改善。
治療をすると仕事のパフォーマンスも上がるとのことで、イベント前に集中的に治療を継続している。

まとめ

喉の詰まり感と声がれ&頚部環境が及ぼす消化器疾患の不思議

今回のケースでは、声枯れや喉の違和感・つまり感を、問診・触診の結果、頚部の胸鎖乳突筋にトリガーポイントが形成された事によるものと判断し治療を開始しました。

胸鎖乳突筋の筋緊張も緩和し、硬結も消失していくにつれて症状が消失しました。

喉の症状については患者さん自身も認知覚が出るので『ここが悪かったのか…』と自覚しやすいです。
しかし、『下痢や便秘、ガス溜まりなどの消化器疾患がなぜ首と関係あるのか?』…というのはまだあまり知られていません。現代社会の盲点ですね。

実は首の環境が慢性的に悪化(頚が浮腫む)する事により、副交感神経を圧迫。副交感神経が上手く働かない環境になると『消化器系が動きにくくなる』というのがポイントです。

首の治療によって浮腫が軽減。自律神経が正常運転をし始めると消化器系が正常運転を同時に始めます。国立おざわの鍼治療を受診した後、お腹が空いたりお腹が鳴ったり、眠くなったり、、、というのはトリガーポイント治療による副交感神経機能の活性によるものです。

消化器疾患の場合は首を治療する事により自律神経が徐々に治っていくので『気が付いたらだいぶ良い』というケースが多いです。

この様に、『盲点を探す』のが我々の特化したところです。

他にも様々な疾患に対しての『盲点』が沢山あるのです。
image