症例報告
症例報告
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背中の環境悪化が原因による動悸・胃痛

主訴

数週間続く胃痛、動悸、背部痛

問診

数週間前から急に胃もたれ、胃のむかつき、胃痛が出始めた。
胃の症状自体はたまに出る事があり、数日で治るだろうと思っていたが一向に改善せず、、
胃の症状が出てから2週間経過した辺りから、動悸のような症状も出てきた。
バクバクと心拍がいつもより強く感じ、気持ち悪くなることも。

数日症状が続いた為、病院へ行き検査を受けたが特に異常はみられず。

その後、数日の間に徐々に背部の強張りや攣るような痛みが出てきた。
ご自身でストレッチや揉みほぐし、お風呂で温めたりしていると多少楽になるような気がするが気休め程度。
日に日に症状も強くなってきており、仕事や日常生活にも支障が出ている状態。

とにかくどうにかして欲しいという事でご相談がありました。

視診・触診

触診では首肩から背部にかけて過度な筋緊張と圧痛がみられる。

治療

主な治療部位
①頭半棘筋 ②僧帽筋 ③胸部多裂筋 ④板状筋⑤肩甲挙筋

治療経過

身体の筋緊張も強く、触診と症状の状態からみて過度な交感神経優位の為、自律神経の調整と背部の筋緊張を取り除く事を目的に治療開始。
症状も日常生活に支障が出るほど強い状態だった為、初回から5回目くらいまでは間隔を狭めてご来店頂きました。

2回目の治療後から背部痛と動悸は徐々に改善がみられ、4〜5回目辺りから胃の症状も軽減。

6回目でほぼ自覚症状がない状態まで回復。

まとめ

考察 〜自律神経と内臓の関係〜

自律神経と内臓は密接な関係があります。

交換神経優位の場合は機能が低下し、副交感神経優位の場合は機能が亢進します。

原因としては、ストレスや首肩こり、気温差や生活環境の変化などで身体に負荷がかかり自律神経が乱れることで様々な症状を引き起こします。

今回治療した胸部多裂筋にトリガーポイントが形成されることで動悸や胃の症状を始め、不整脈や咳、背中の発疹などの原因にもなります。

鍼の独特な響きは副交感神経の機能を亢進する効果があります。

トリガーポイントへ的確に鍼を当て響きを出し、形成されたトリガーを除去する事で改善を目指します。
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