症例報告
症例報告
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高血圧

主訴

全身疲労
特に頸部が辛い。全身がとにかく疲れており、易疲労感・胃痛などもある。
高血圧
常時160~180

治療

高血圧は90%が原因不明のもの。
そして10%が症候性(病気が原因で高血圧になるもの)
の2つに分かれます。
原因不明のものには、ストレス・自律神経・頸部、肩部の緊張・CNMS(頚性神経筋症候群)・過緊張(交感神経緊張症状)など、色々絡んでいます。
この患者様の場合は、家で家業をしており、ほぼ休みが無い様な状態。
当然交感神経緊張症状が続くと眠りも浅くなり、疲れはとれません。
首では緊張の緩和と自律神経調節。
肩部では肩甲骨周りの動きの改善をメインに行いました。

治療部位

頸部…多裂筋・半棘筋・後頭下筋群
肩部…僧帽筋・肩甲挙筋・棘下筋
これらの筋に対して自律神経疾患に有効であるトリガーポイント療法を実践しました。

ペインスケール

1回目→肩は少し柔らかくなったが変化なし
2回目→少し疲れが取れてきた。
3回目→徐々に楽になってきた。眠りが良くなってきた。
4回目→血圧の低下がみられてきた。
5回目→血圧の薬を飲むと余計に血圧が低下してしまうようになってしまったので服用を中止。
6回目→血圧も安定してきて、状態はかなり良くなってきた。
7回目→患者様の満足水準にお身体が良くなった。

まとめ

高血圧にも鍼灸治療は有効です。
過去にも20症例ほど高血圧症の治療をしてきましたが、全て結果は良好です。
『高血圧だから鍼灸治療をしよう!』と考える人は100人いて2~3人でしょうから鍼灸治療で高血圧が改善されるという認知度が低すぎます。

個人的には病院に行って薬を飲むくらいならば、鍼灸という自然療法で治した方が身体にはいいと思います。
結局降圧剤は根本的には治している訳ではないので、今現在服用している人は服用しながら血圧状態をみて鍼灸治療を行うべきです。

ちなみに、歴史が浅い人は手技療法の治療でも血圧低下が見込まれます。
手技でもいいので頸部・肩部の筋をゆるめておく事によって、高血圧による二次的な病気を防げると考えれば鍼灸治療・手技療法はよい投資です。
高血圧で起こる2次的な病気である、脳血管障害や心疾患などを予防できるとすれば、鍼灸治療は予防医学のいい位置づけになります。
脳血管障害や心疾患は急に起こります。
なってからでは遅いので高血圧治療に鍼灸治療を是非推奨します。
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