症例報告
症例報告
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むずむず足症候群

主訴

10年間、ビ・シフロール錠及びリボトリールを服用している。
就寝時に症状が強く、服用すると眠ることが出来る。
足のムズムズ感がひどい。時々ビクンビクンと動くことがある。
電車やバスなど、座っている時にも症状が出る事がある。
仕事はデスクワークで、仕事中も症状が出る。
屈伸したりする事により少し落ち着くがまたすぐに症状が出る。
特に仕事の会議中など、足が落ち着かない状態である。
長年治らない症状なので諦めていたが、家族の勧めで当院にご来院されました。

問診

お話の中で10年間もの間薬を服用しているにも関わらず症状の改善が無い事を考え、視点を変えて治療をする事をお勧め致しました。
自律神経調整の為の下腿部に対するトリガーポイント療法及び、腰部・頚部に対するアプローチを行いました。

治療

頚部:半棘筋・板状筋・僧帽筋
腰部:最長筋・多裂筋
下腿部:骨間膜・後脛骨筋・腓腹筋
これらのトリガーポイントに対しての鍼治療を週一回の頻度で行いました。

1回目~3回目:特に変化はない。
4回目~8回目:症状の改善が診られる。日常生活に苦は無い。しかし薬は服用している。
9回目~10回目:仕事中などにも足は落ち着くようになる。時に症状が悪化する事があるが、明らかに改善がある。薬は半分の量に自分の判断で減らしている。

現在継続治療中・・・・

まとめ

むずむず足症候群に対する当院流のアプローチ

安静時に足がムズムズする。
寝ている時にムズムズする。痛痒い感じがする。
足が時に勝手に動く時がある。
足の火照りが強い。

そんな症状を一連の症候群としてまとめた名前をそのまま、「むずむず脚症候群」といいます。
実はこの症状、意外と多いのです。

長い間症状に苦しんでいる人も少なくありません。
長期の薬を服用している人もいるでしょう。

カフェインの摂取が多いとか、様々な原因が考えられる様ですが、当院ではむずむず脚症候群の原因は下腿部のトリガーポイントに有りと判断し治療を行っています。

時に症状が長すぎる場合は、下腿部のトリガーポイント以外にも首の治療を行う事が大事です。
首は自律神経機能をつかさどる中枢と言っても過言ではありません。

首が悪ければ症状が悪化する事もあるでしょう。
局所的な足のトリガーポイント&首の自律神経調整を行う事が改善への近道です。

むずむず足症候群は薬では治りません。
最近は子供のむずむず脚症候群も増えています。
慢性的なストレス・スマホやゲームによる首コリの悪化による自律神経の乱れ。様々な原因が考えられます。
的確な治療を行えば、早期の改善が見込まれます。
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