症例報告
症例報告
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締め付ける頭痛・頭重感・頭を動かすとクラクラする・不眠・眼の症状(かすみ目・疲れ目)

主訴

今までも同じ様な症状が出ていたが、1ヶ月ほど前からかなり症状が強い締め付けるような頭痛がある。常に頭が重い。
方向転換をすると、フラフラする事が多い。横になった時に首の痛みが強く出る事があり、触っていると気になって夜も眠れない。
首のコリと同時に眼の症状が出ており、かすみ目・疲れ目・ドライアイなどがある。
今まで色々な治療を受けたが改善しない為、当院を受診されました。

視診・触診

視診では皮膚緊張が強く、常に無意識に力が入ってしまっている様な状態でした。
触診では特に頭板状筋・肩甲挙筋に筋緊張が強く診られました。

治療

①肩甲挙筋のトリガーポイント療法及び、②頭板状筋のトリガーポイント療法を行いました。

触診の結果刺激量を弱めて治療を行った方が良いと判断し、細い鍼を用いて施術を行いました。

1回目:治療後に症状が少し悪化するが2〜3日したら落ち着く。
3回目:自覚症状が半分程度にまで減少する。しかし触診するとまだ筋緊張が強い。
5回目:頭の重さが大分消える。フラフラ感も減少する。
8回目:自覚症状が残り3割程度まで減少する。頭の重さが残る。目は大分良い。

その後数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

肩甲挙筋

①首の痛み②頭のフラフラ感③喉の痛み④吐き気⑤寝違い⑥頭痛⑦メマイ…という症状を聞けば、第一に治療ポイントとなるのが肩甲挙筋です。
肩甲挙筋は肩甲骨から首にくっ付いています。
頭のバランスを取っている筋肉と言われています。
例えば片方だけ筋緊張が強い場合、肩甲骨の高さが変わってしまったり、洋服が片方だけ下がってしまったり、、、そんな事が起こります。
両方の肩甲挙筋が悪い場合は猫背になる事も少なくありません。

寒い時期は要注意。
トリガーポイントは寒冷刺激でも活性化して痛みを出します。
冬に寝違いなどが増えるのもそれが原因です。
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