症例報告
症例報告
image image

交通事故後の顔面骨骨折による目・唇周囲の感覚異常と強い痺れ

交通事故後の外傷は、見えるトコロだけ治療したところで後から湧いて出るように症状群が現れる。

オペや整復が必要なものは手術・整復してから鍼治療する。

見えない外傷は、
やはりプロに診てもらった方が良い。

首に少しでもストレスがかかった交通事故でも、
後々症状がドカンと出るケースもある。

交通事故後の首の治療は油断しないことが大切だ。

今回は顔面骨骨折後の術後ケア鍼治療versionを書きます。

主訴

交通事故後の顔面部の痺れ & 目の下・唇の上の感覚が鈍い

問診

2ヶ月前、バイクで転倒。
病院では『顔面骨骨折』と診断されました。
頬骨が折れ、眼球を支えきれず下に下がってしまった為、手術をしました。

術後、眼の下と唇の上部分の感覚がありません。
その周囲も痺れています。

感覚がないため飲食がしにくく、あまり食事を取れていません。

体重も急激に落ち、体力も無い。

病院では特にこれ以上痛みと痺れに関してはすることが無いと言われました。

悩んでいた時に知り合いから『おざわに行け』と言われ、ご紹介にて来院となりました。

視診・触診

右顔面が全体的に下がっている。
手術した周辺の筋肉が硬結化している。
口角が上がらない。
唇の上部、外側はなんとなく押されているのは分かる。

治療

事故による打撲・骨折・手術…右顔面部が感覚異常(感覚鈍麻)を来している状態にありました。

手術後の筋肉にできた硬結や手術痕、皮膚の強張りを局所的に取りつつ、外傷により形成された周辺のTrigger-Pt®も除去する為の治療を行いました。

頬骨骨折後特徴の眼窩下神経損傷の回復促進のため、鍼による刺激を繰り返し与え続け、血流改善を促し回復を待つことにしました。

Trigger-Pt®

口輪筋
咬筋
上唇挙筋
頬骨筋
眼輪筋下部
胸鎖乳突筋

治療経過

1回目
変化なし。

2回目
少しこわばりが取れたような気がする。

3回目
唇の感覚が戻ってきた。

4〜8回目
治療ごとに食事を取れるようになる。
目の下の感覚も良くなってきた。

10回目
唇の上だけビリビリ痺れるように。
感覚が戻ってきたからか。

12回目
その後クチビルのビリビリは消失。
この回で顔面部の治療をひと段落した。

交通事故後の頚部環境悪化があるため、
現在も定期的な治療を継続中である。

まとめ

交通事故後の首のケア


交通事故では目に見える外傷のケアも大切ですが、
後々出てくる『自律神経症状』は首の環境が関わっている…ということも知っておかなければなりません。

頭は6キロ~7キロあります。
それが振られるわけです、、、
首にかかる重圧もハンパない。

ただ、
首は『自覚症状を感じにくい』…ということも知る必要がある。

首の自覚症状を感じにくいまま自律神経症状(不定愁訴)が出ると、その症状に基づいた『科』に行き、
病名がつくからだ。

そして言われる「事故とは関係ないですね」と。

事故後からの体調不良は首が関わっています。

知らないことさえ知らないことが多い。
image