症例報告
症例報告
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LIVEまで残り2週間…高音が出ない

主訴

声がかすれる・高音が出にくい

問診

2週間後にLIVEが控えている。

去年10月頃から違和感はあった。
その後はしばらく症状も落ち着いていたが、今年の2月頃からまた喉の調子が悪くなる。

症状としては声がかすれるような感覚があり、それと同時に以前より高音が出にくくなってきた。
喉を休めるなど色々対策を取ったが特に変化がない。

現在はとりあえず歌うのは極力控え安静にしている状態。

治療法を模索している中で、鍼治療はまだ試していなかったそうでご相談がありました。

視診・触診

触診 頚部前面、胸鎖乳突筋に顕著な筋緊張と筋硬結がみられる。
また頚肩から背部全体にかけて筋緊張がある。

治療

主な治療部位
①胸鎖乳突筋 ②頭半棘筋 ③僧帽筋 ④板状筋 ⑤胸部多裂筋

治療経過

今回は上記①のポイントを中心に治療。

1回目
胸鎖乳突筋を刺鍼時に顕著な反応がある。

2回目
前回後、少し調子が良くなり高音が以前より出やすくなった。

3回目
これまでの治療に加えて顎関節に対しても刺鍼。
調子はいい。
以前より声が出しやすくなる。

4回目
顎関節の治療後、歌いやすくなる。

6回目
本番直前。
喉の治療だけでなく顎関節や首肩〜背部も治療し、全体的な調整を行う。

まとめ

今回のような症状を嗄声(させい)と言い、音声障害の一つであり、声枯れや声のかすれなどを引き起こします。

主な原因として
声の出し過ぎ、タバコやお酒の飲み過ぎ、また風邪や声帯ポリープ、声帯結節、咽頭がんなどが挙げられます。

声帯に異常な構造物や咽頭がんなど明らかな原因がない場合、今回治療ポイントとして選択した胸鎖乳突筋など首の筋肉が原因になることもしばしばあります。

この胸鎖乳突筋にトリガーポイントが形成されることで、主に喉の不快感や違和感、首の圧迫感や咳症状、そのほか耳鳴りや耳の閉塞感、パニック症状など喉の不調だけでなく自律神経症状にも関与し、トリガーポイントの宝庫とも呼ばれる非常に重要な筋肉です。

ぜひお相談ください。
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