主訴
腰が痛む。足も痺れがある。
病院へは長く通っているが、お薬を飲むと胃の状態が悪くなり飲む事が出来ない。
注射などを行っていたが改善が見られない。
歩行も困難である。杖を使うも腰が痛くなり歩くのが辛くなる。
移動はタクシーか、家族の運転での車の移動しかままならない状態
視診・触診
腰部の緊張に左右差はない。
触診では腰部最長筋・多裂筋に筋緊張があり、中殿筋や大殿筋を触診すると圧痛がある。
治療
腰部最長筋・多裂筋・中殿筋・大殿筋を中心に響鍼点治療を行いました。
初めは週三回の治療を行いました。
1回目:治療後は良い。しかしすぐ戻る。
5回目:少し動きが良くなったような気がする。
8回目:大分良い。歩行が早くなる。杖を使えば歩けるようになる。
12回目:杖なしでも歩けるようになる。畑仕事も出来るようになる。
まとめ
高齢者の腰痛の予防と対策
腰に
痛みが出てしまえばそこにあるトリガーポイントが活性化しているという事なので治療をしなくてはなりません。
高齢者の腰痛は治療を行いながら予防も一緒に行う必要性があります。
そしてその予防で最も大切なのは
『お尻の筋肉を鍛える』という事です。
高齢者で腰痛がある方はお尻の筋肉が衰えている方が多いのです。
中殿筋・大殿筋・小殿筋・外旋六筋・・・・
それと同時に内転筋なども一緒に鍛えられれば最高です。
健康器具でこんなのがありますが、これは私も推奨します。
唯一ヒトという生き物は直立二足歩行を行います。
直立二足歩行を行えるようになったのは、まさに殿筋(おしりの筋肉)の発達です。
サルもチンパンジーもゴリラもお尻の筋肉は発達していないのです。写真などで見てみると、ペッタンコです。
痛みが強い時は運動もなかなか出来ませんので無理はしないで下さい。
運動と一言でいうとやる気が起こりません。
なので1つでOKです。お尻の筋肉だけ鍛えてみようと少しでも思って頂ければ健康な高齢者が増えていくでしょう。