症例報告
症例報告
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歩けない程の激しい踵の痛み

主訴

踵が痛い。
歩けないほど痛い。
特に運動をした訳でもなく、体重をかけたり圧迫をすると激しい痛みが起こる。
いつも電車で行く仕事も車でないと出勤できない状況である。
リウマチや痛風ではなかった。

視診・触診

特に踵に発赤・腫脹などの炎症症状は見られなかった。
しかし踵骨アキレス腱付着部を圧迫すると激痛が走る。

治療①

初めの3〜4回の治療はふくらはぎ及び踵骨アキレス腱付着部に集中的に鍼治療を行いました。

直接的なアプローチにより、一時的に症状は改善しましたが、また症状が再発してしまいました。

治療②

踵の痛みは歩行状況も関係している事から腰部・殿部の治療も同時に行いました。
5回目~8回目位まで集中的に治療を行いました。
症状は初めの頃よりは大分軽減しました。
しかし歩き過ぎた後や仕事が忙しかった後などに症状が悪化する事もありました。
残り3割の痛みがなかなか改善しませんでした。

治療③

痛みの波が時に強く出る為、残り3割の自覚症状は自律神経が関与している可能性があると判断し、頚部の治療も一緒に行いました。

9回目~11回目は腰から足の治療はほぼ行わず、自律神経調整の為の頚部潜在性トリガーポイントを中心に治療を行いました。

まとめ

治療結果

9回目の治療から残り3割の痛みが徐々に緩和し、11回目にはほぼ痛みが完治しました。

現在は週一回程度の治療でお身体を全体的に施術させて頂いております。

激しい痛みや何ヶ月、何年も続く慢性痛は脳の誤認が関わっている場合や頚部トリガーポイントによる自律神経の乱れなどが関わっている場合などがあります。
その他、様々なケースがあります。

強い痛みが続いていれば、当然身体も疲れ、自律神経も乱れます。
痛み以外にも様々な不定愁訴が続けば同じように悪循環が続くでしょう。

悪循環を断つために、視点を変えながら臨床を行う事も重要なのです。
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