症例報告
症例報告
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脳外科・心療内科・耳鼻科に行っても原因不明の朝起きた時のフワフワ・フラフラ。

主訴

朝起きた時のフラつき、全身の強張り

問診

10年以上前からの症状。
長年デスクワーク+徹夜での作業が多かったのでそれが原因ではないかと自覚がある。

最近特に症状が悪化しており、直ぐに布団から起き上がれないほどにフラつく。
目が覚めてから2時間くらいは布団から出る事ができない。
右首の付け根がジワジワしたり、耳鳴りもする。

脳外科、心療内科、耳鼻科に行った。どこに行っても原因がわからず、たらい回しにされている。

朝の身体の強張りの話をしたらリウマチではないかとも言われ、検査をするも異常は診られず….

自分自身もどうしたらいいかわからない中、家族に鍼治療を勧められたとのことでご来院されました。

視診・触診

右頭半棘筋停止部〜頭板状筋停止部にかけて湿疹が診られた。(トリガー形成時の特徴的な所見)
頸部全体に強い浮腫が診られました。

治療

湿疹が診られた場所(右後頭部)にトリガーポイントが形成されていると判断。様々な自律神経症状が強く診られる為、頸部〜肩にかけて全体的に治療を行いました。

①頭半棘筋 ②胸鎖乳突筋 ③頭板状筋

1回目:響きが心地よく感じる。症状にまだ変化はない。

5回目:10→5。朝調子よく起きられる日が出てくる。

10回目:5→2。症状はほぼ改善する。たまに調子が悪い時や寝不足がある時に少し出るくらいに落ち着く。

15回目2→0。症状は消失しました。

まとめ

長年の自律神経症状

今回の症例のように「10年以上不定愁訴に悩まされている」というケースは珍しくありません。

病院をたらい回しにされ、たくさんの薬を処方。しかし症状は改善することなく日々過ごされている。

どのような検査をしても「骨格筋TPによる自律神経症状だ」ということを突き止めることはできません。

しかし我々からすると、これらの不定愁訴はごく当たり前なもので治療法も確立しています。

なんとなく身体が重かったり、眠りが浅い、頭痛などは身体からのサインです。サインを見逃さず、なにか症状があるときは早期治療が早期改善に繋がります。
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