症例報告
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耳の詰まり感・自分の声が響いてストレス…耳管開放症という耳の病の治し方

主訴

耳管開放症(7年) & 頭痛・食いしばり・顎関節症

問診

耳管開放症は7年前からの症状。
体調を崩して1週間で体重が4キロ落ちた。
それから急に、耳の詰まり感や自分の声が反響するような症状が出る。

恐らく急激な体調悪化による体重減少で体力も自律神経も乱れていたのかもしれない。
病院にて治療し、その当時は症状も良くなったと思っていた。

しかし、
ある時からストレスが溜まった時や疲れた時、季節の変わり目などに再発するようになってしまった。

夏は特に頻度が高くなる。
耳のつまり感、自分の声が反響して聞こえるのが辛い。

発症する度に漢方や薬を飲むがイマイチ治った感じは無い。
仕事でデスクワークに部署変更。
頭痛を週に数回の頻度で発症するように。
なるべく薬は飲まないようにしている。

その他食いしばり・顎関節症もありボトックス注射も打ったりしたが効果はイマイチ。
運動はしているがやりすぎたりすると耳に影響があるので控えめにやっている。

今まで多くの治療法を試してみたが治るというよりその都度「治まる」という状態。
鍼治療でもしかしたら治るかもしれないと友人から紹介され受診することになりました。

視診・触診

仰臥位時の体に力が入っている。(本人は力が入っている自覚はない)
皮膚表面のベタつき(皮脂+++)が目立つ
頚部の全体的な浮腫(+++)と筋緊張(+++)が診られる。

治療

頚部環境の悪化による自律神経症状と判断。
顎関節周辺を含めたトリガーポイント除去を徹底することにした。

治療部位

僧帽筋
頭半棘筋
頭半棘筋停止部
胸鎖乳突筋
頭板状筋
後頭下筋群
咀嚼筋

1回目
3日間調子が良かった。
少し重だるさあった。

2回目
調子が良い。
休みの日も症状はない。
ストレスなく仕事が出来ている。
頭痛は消失。

3回目
平日休日関係なく調子が良い日が続く様になる。
完全では無いが気になる日が圧倒的に少ない。

4回目
仕事が忙しい時があり、急に再発。
しかし治療後に急回復。回復速度が速くなった印象がある。

5回目
夏バテっぽくなった際に少し発症。
夏時期は多い。

6回目
1週間無症状。
顎関節症が治っている事に気づく。

7回目
99%改善。
現在は月に数回、治療メンテを継続中。

まとめ

耳鼻咽喉科疾患と顎関節(咀嚼筋)の関係性


・突発性難聴
・聴覚過敏
・低音障害型感音難聴
・耳閉塞感…
現代社会はどうしても、スマホ・パソコンで首の環境が悪くなります。

首の環境悪化により『頚部浮腫』という状態になります。

頚部浮腫になると自律神経(副交感神経)が圧迫されることにより様々な交感神経症状が出現します。

さて、
今回は頚部浮腫があるものとした『顎関節(咀嚼筋)』に注目します。



あまり知られていませんが、
耳に関わる症状を持っている患者さんの『ほぼ100%』が顎関節に関わる筋肉(咀嚼筋)に異常があります。

ちなみに本人の自覚ある・なし、に関わらず、実際に治療してみると咀嚼筋にトリガーポイントが形成されていることがほとんどです。

ずっと右で噛む、左で噛む、、、という咀嚼にクセがあったり…
頬杖をつくクセがあったり…
日常生活のクセが咀嚼筋に悪影響を及ぼします。

咀嚼筋トリガーポイントは耳鼻咽喉科疾患と密接に関係があります。

科学的な根拠(EBM)はありませんが、耳疾患がある患者さんの咀嚼筋トリガーポイントを治療する事による実際の効果があるという事実があります。

例えば咳喘息がある人は背中の広範囲にトリガーがある事実があります。
動悸がある人は肩甲間部にトリガーがある事実があります。
頭痛がある人は後頭骨付着部の頭半棘筋や大後頭直筋にトリガーがある事実があります。

鍼治療はそもそもEBMを超えたところの真実を追い続ける治療法です。

科学的な根拠は経験による結果の事実で塗り替えることが出来ます。

我々は盲目社会が生み出した【病】と日々戦っています。

なかなか治らない症状。
何年も飲んでいる薬。
私の身体はどうしてしまったのか…という自律神経の症状。

我々のEBMを超えた治療事実があれば、目の前の患者さんを救うことが出来ます。
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