症例報告
症例報告
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耳鳴り・めまい・振り向く時や動くものを見る時のふらつき感

主訴

耳鳴り・めまい。
20年前からずっと症状がある。病院の治療も限界があり、最近は全く通院もしておらず、だましだまし今まで生活をしている。
耳鳴りはセミの鳴き声のようでずっと鳴っている。立ち上がり時、振り向く時、動いているものを見る時にメマイやフラつきが出る。
かすみ目がありモノが何重にも重なって見えることがある。一昨年循環器系の手術をして急激な体重減少もあり身体の疲労が辛い。
お風呂に入るのも怖い状態で、お手洗いから立ち上がる時に時々倒れそうになることもある。
血圧も高く、薬を服用しない状態では150以上になることもある。
長年の症状なので治るのか、、、と悩んだ結果、家族の勧めで当院にご来院する決断に至りました。

視診・触診

ストレートネック、肩・頚部の緊張が強度であり、触診でも軽度の刺激で痛みが強く出る為、手技療法は軽めに行い、鍼治療を中心に治療する事にしました。

治療

首:半棘筋・板状筋・肩甲挙筋
首・肩:僧帽筋・菱形筋

1回目~5回目:治療後はかなりダルさが出る。改善はまだない。
6回目~10回目:めまいが無くなる。全体的な辛さは残る。
11回目~15回目:耳鳴りが気にならなくなる。めまいやふらつきは消失。
16回目~20回目:身体が楽になり、日常生活も比較的健康に送れるようになる。

まとめ

基礎疾患がある場合の鍼治療

臨床の現場では、基礎疾患がある為に現在の辛い症状が出ているというイコール関係は無いという事に気が付きます。
薬による副作用。
QOLの低下によるストレス。
筋肉のコリによる症状など。
身体に出来たトリガーポイントの治療を行うだけで基礎疾患があったとしても、体調を回復する事も出来ます。
今の症状は基礎疾患があるからなのか。
それとも生活様式が変わった事。ストレス。筋肉のコリが原因なのか。

多くの場合は基礎疾患と結びつけてしまいます。
人体には200近くの関節。500近くの筋肉が存在します。
少しでも身体を楽な状態にする為に、身体のコリに目を向けてみても良いかもしれません。
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