症例報告
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急に脈が飛ぶ…速くなる…期外収縮の鍼治療

主訴

期外収縮

問診

昔からの症状。
環境により頻度が増えたり減ったりする。

初めて発症したのは電車に乗っているとき。
急に動悸が起こり、そこから人混みなど緊張しやすくなってしまってしまう。

最初は動悸の頻度が高かった為、病院で色々と検査を受けた。

『不整脈』『期外収縮』といわれ、とりあえず様子を見る…という感じ。(数十年間)

なので病院での治療は全くしていない。
個人的には『そういうものだ…』と慣れてはいるが、
ある時に鍼治療や整体など、身体を緩めてもらうことで症状が一時的に良くなることを発見。

現在はピークに比べ、症状はだいぶ減った。
背もたれにもたれ掛かる、悪い姿勢をを取る、首を下に向ける、内臓を圧迫するような姿勢になる…というように、『姿勢を変えることによる脈の変化』がある。

背もたれにもたれ掛かることもできず背筋をのばそうとするがそれも疲れる。

横向きになっているのが1番楽。電車にはなるべく乗らないようにしている。

症状につながりやすそうな事や場所は未然に回避して過ごしている。

もう昔からの症状なので、完全に良くなる…とは正直思っていないけど、

完治までしなくとも日常生活を普通に過ごせるまでには持っていきたい…ということで来院されました。

視診・触診

驚きの猫背。
左肩甲間部に縦5センチ横2センチ程の筋硬結がある。

過去に大きな怪我もしておらず外傷的な出来事も無い。

頚部から背中にかけて皮膚緊張が強い。
交感神経緊張のため皮膚のベタつきあり。
筋肉同士の境目や連結部が触察しにくい。

治療

明かな頚部浮腫。
そして背部を伸ばそうとする猫背環境。
頚部浮腫による副交感神経の圧迫

『胸部多裂筋トリガーポイントによる心拍動系に影響を及ぼすの自律神経症状』と判断。

治療を行う事にした。

治療筋

僧帽筋
胸鎖乳突筋
頭半棘筋
後頭下筋群
胸部多裂筋

1回目
症状に変化はない。
しかし、何となくカラダが変わろうとしている気がする。

2回目
発症しても、いつもより症状が軽い。

3回目…10→2
発症頻度が劇的に減少している。
ここまで減るのは初めて。

5回目
ここ10年くらいで1番症状が出ない週を過ごした。
完全に良くなるのではないかと驚いている。

7回目
ほとんど気にならない。
しかし発症しない日はなく、一瞬の症状が1日に何度もある感じ。

今まで酷かったので、このレベルは不快ではない。

10回目
気にしなければ気にならないレベルになる。
生活がガラッと変わる。

どうしても残りの1割が取れずにいるが、
本人もこの1割を取る為に現在も定期的に治療を行っている。

まとめ

猫背と胸部多裂筋トリガーポイント


トリガーポイントの視診の一つに『伸長姿位』というものがあります。

これは、『トリガーポイントがある筋肉を無意識に伸ばす』というものです。

例えば
①足を組む
深く足を組むのは中殿筋を伸ばしています。
浅く足を組むのは股関節内旋筋を伸ばしています。
よく、『足を組むと骨盤が歪むよ』といいますが、正しくは『トリガーポイントが在るから伸ばしたくなってしまった結果』です。

②頭の上に手を組む
これは肩甲骨上方回旋により肩甲挙筋などを伸ばしています。

そして、
③頭が前に行くうつむき姿勢
首の後ろの筋肉を伸ばしています。

さて、イメージです。
猫背という『結果』は先ず『うつむき姿勢』から始まります。

頭が前に行くことにより肩甲骨が外に広がります。
すると徐々に胸椎が丸まっていきます。
胸椎が丸まっているのがアタリマエ…という環境が『猫背』という状態です。

なので、猫背改善などのセルフケアよりも『首コリ治療』を行う事で猫背というのは自然に良くなっていきます。

猫背と首は密接な関りがあるのです。
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