一(いち)より習い十を知り、
十より帰る元のその一(一)。
医道・鍼道…『道』の世界にゴールなど無い。

「鍼を教えて欲しい」…と研修に来たのは、
形成外科医のT山先生。
直接鍼師に指導をお願いする医師…というのも珍しいことだし、医師に鍼を教える鍼師というのも珍しいのではないか…と教えながら思う。。。
狂ってる者同士の感応道交というやつか。
いわゆる『外科的』な手法による技術であるTrigger-Pt®治療。
存在は認知によって初めて成り立つ。
自らの身体が変化していく体感が、
彼女が今ここにいる理由なのだろう。
医師の診療には色々な『科』がある。
それぞれの専門家がいるわけだ。
しかし、、、
専門家がいるからこそ問題が増える…という矛盾もある。
矛盾の中に存在する我々自身が自分自身を深掘りして向き合わないと、
見えないものさえ見えない。

全科対応の我が院では様々な『科』で良くならず『疑・問い』が生まれた人間がたくさん来る。
一日100名以上の患者が訪れる鍼治療院というのも珍しい。
現象こそ答えであり、
その答えはEBM(科学的根拠)では説明できない技術による事実しかない。
誕生の『誕』は嘘・偽りの意味がある。
いつの間にか誕生している我々が、唯一意識できる『死』。
他の動物は死を恐がらない。
人間だけが怖がるのだ。
そもそも存在しない『死』に『死』と名前を付けたことで『死』が存在するに至る真理。
『無』を『無』と言語化したことによりあたかも『無』が存在するが如く。
生まれてから死に向かう我々にとって、
コワいものに向かう…という心理をぶち壊したときに生まれるもの。
それが『自我狂』…狂いの行動哲学である。
半日見学をしてから、鍼を初めて持つT山先生。
「これが押し手でね、、、」
「こうして鍼をカチッとして、、、」
「この筋肉の溝に、、、」
「こうやって打って、、、」
「入れていくのです、、、」
いつも患部をメスで切り開いて中身を見ている人だからこそ、見えないところに打ち込んでいくのが結構難しいことを知る。


「こ、これは、、、ぎ、技術ですね!!」
「た、、、楽しい、、、鍼治療、、、面白い、、、!!!」
この笑顔が答え。
まった来ってねー♪
