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研究者の人とコラボ その1
〜鍼の太さと刺激量コントロール〜

ご来院される方の症状も様々なれど、当然お仕事も様々。
仕事の話で盛り上がる事も多く『私、研究者なんで鍼の顕微鏡画像データにして送ってあげるよ!』と言われ(確かに鍼と注射針の先端の違いなどは画像としてあるけれど、鍼の番手による先端画像などは見たこと無いな)と思いまして『鍼 × 鍼先研究』でコラボしてみました。
鍼は患者さんの①症状②年齢③患部④皮膚状態⑤骨格筋状態に合わせて刺激量を調節します。この刺激量の調節…というのが臨床現場では重要で、刺激量を見極めつつ治療内容を決定していきます。

霞鍼

これは美容鍼などにも使う細い鍼。線径は0.12ミリ…と表記されていますが…

霞鍼顕微鏡画像

線形実測は0.111ミリ…という事で、表記よりも大分細目という事が分かりました。

1番鍼

0.14ミリの1番鍼

1番鍼顕微鏡画像

線径実測は0.151ミリでした。

2番鍼

0.18ミリの2番鍼

2番鍼顕微鏡画像

これは線径実測で0.172ミリ。

3番鍼

0.20ミリと言われている3番鍼

3番鍼顕微鏡画像

線径実測は0.185ミリ。

4番鍼

最後に4番鍼。これは0.23ミリと言われてますが…

4番鍼顕微鏡画像

線径実測は0.210ミリ。

そして今回の研究コラボで分かった事は、鍼が変わろうとも鍼先が皮膚に触れる部分というのは『0,007ミリ以下』という事。つまりチクッとした痛覚の一時痛に関してはどの鍼を使っても同じという事が分かりました。

鍼はこの様に管に入っており、はみ出た先をトントンと叩く事により鍼先の数ミリが皮膚内に入ります。トントンと叩いた時に根元まで入れてしまうと細い鍼と太い鍼の刺激の差も生まれてしまうので、出ている部分のほんの数ミリを入れていく技術は施術者にあります。
更に鍼管は皮膚に当たる際は鍼を刺入する際の周囲圧に繋がります。更にその周りを『押し手』で大きく周囲圧をかけます。当院の場合は皮膚走行までを意識して皮膚を緊張させて瞬間的に刺入する訓練をしておりますのでより痛みは感じにくいかと思います。

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