症例報告
症例報告
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耳鳴り・めまい・悪心・嘔吐・耳の閉塞感

主訴

耳鳴り・めまい・吐き気がある。
季節の変わり目に症状が強く出る。時に気持ちが悪くて戻してしまう事もある。
食欲も無い。仕事を1週間近く休んでいる。
耳鼻咽喉科や血液内科などに通って、お薬を処方されている。自律神経の乱れも原因であると言われている。

視診・触診

視診では特に異常は診られなかった。
触診では皮膚緊張が強く、睡眠不足・ストレスの感受性が強度である事が分かった。

治療

過去にマッサージ治療の際、気分が悪くなった事がある様だったので当院では鍼治療のみを行って欲しいという事で、鍼のみの施術をさせて頂きました。

皮膚緊張が強かった為、緊張を緩める治療方針で細い鍼でポイントを細かく施術させて頂きました。

3回程度の治療で少しずつ症状は改善し、仕事復帰も可能になりました。

まとめ

皮膚緊張とは

臨床の現場では、皮膚の状態(湿疹・色素・立毛・硬さ)などの状態も診ます。
交感神経緊張の皮膚症状は特に治療のヒントになります。
その一つが皮膚緊張という状態で、簡単に言うと皮膚が硬いという事です。
手技に入る際、軽擦(けいさつ)と言ってサーッと皮膚を擦る手技を行うのは皮膚緊張を取り、ポイントを把握しやすくする為です。
皮膚緊張は①ストレス②睡眠不足などのちょっとした事で起こります。

皮膚が動く、、、というのは実はすごく大事な事で、皮膚が動くからその下にある筋肉が円滑に動くのです。
つまり、皮膚が硬くなるとその下にある筋肉や腱は、円滑に動けなくなるという事になります。
背中に皮膚緊張が強ければその下にある筋肉が動かなくなり、様々なコリの原因になってしまいます。

筋肉だけではなく、皮膚に目を向けるのも臨床現場では大事な事であると言えるでしょう。
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