症例報告
症例報告
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腹の緊張・自律神経失調・呼吸がしづらい・頭痛

主訴:自律神経失調・呼吸がしづらい

お腹の緊張が強い。下痢や便秘はない。
常に呼吸がしづらく息が詰まるような感覚がある。深呼吸できない。
調子が悪いと立ち上がる時にフラフラとすることが多い。頭痛もしばしば。
10年前くらいから症状が出ている。社会人になってからはほぼ毎日症状に苦しんでいる。
心療内科では自律神経失調症と診断され薬を服用し続けている。
鍼治療も5年ほど前から通っているが、自律神経の調整を根本的に行いたいという事で当院にご来院されました。

視診・触診:胸椎と腰椎の境目付近に緊張

視診では特に異常は診られなかった。
触診では胃に関連性のある胸腰椎移行部(胸椎と腰椎の境目)付近に過緊張が診られた。

頚部板状筋・半棘筋などにも筋緊張が診られた。

治療:3回目。まだ症状に波があるが頭痛は軽減

胸腰椎移行部と首のトリガーポイント治療

10年前から症状が取れないと言う事なので原因は奥にあると判断し、最深部の治療を行いました。

1回目:治療後2〜3日は楽になる。しかしまだ気になる。
3回目:症状に波がある。頭痛は軽減されてきた。
6回目:息の詰まる症状も軽減されてきた。お腹の緊張はかなり良くなっている。
10回目:お腹の症状はほぼ完治。頭痛もない。しかし仕事に疲れた時や睡眠時間が不足しているときなどは一気に症状が出てきたりする事もある。しかし以前ほどではない。

その後数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

呼吸がしづらいという症状を考える

背中のトリガーポイントが原因による呼吸症状をまとめます。
①深呼吸できない。息が入らない。
②入った息が出て行かない
③息を吸うと咳が出る。
④喘息
⑤1ヶ月以上続く咳。
⑥睡眠時の無呼吸
などなど。。。。

実は背中のトリガーポイントが原因による症状というのは少なくありません。
あまり知られていませんが、長年の症状も背中のトリガーが原因で症状が出ているかもしれません。
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