症例報告
症例報告
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治(おさ)まるのか、治(なお)るのか...
ギックリ腰の治し方

主訴:ギックリ腰 →前屈みになる時、起床後立ち上がる時激痛が走る

問診

消防士をしている。
2日前、訓練で重たいものを持って走った時に激痛が走る。
最近は運動不足気味だったので久しぶりに動いたことが原因では無いかと思う。

数日経過するも痛みの強さは変わらず日常生活に支障が出ている状態。受傷直後は腰全体に広がる痛みが強かったが、今は右側に痛みが集中している。

ここ数年、年に2〜3回ほどこのような症状を繰り返している。

仕事にも支障が出始めているので早く痛みを取りたい。。。とのことで、同僚の方からのご紹介で来院されました。

視診・触診

足の痺れなどはない。
右多裂筋(L3-5付近)触察時に、認知覚が診られました。

治療

認知覚が診られた①多裂筋を中心に、②腰部最長筋、③中殿筋に対しての治療を行いました。

1回目:10→6。
治療直後から動きが軽くなる。

3回目:6→3。
日常生活動作は問題なくこなせるように。
トレーニングなどで激しく動こうとすると少し違和感がある。

5回目;3→0。
痛み、違和感は完全に消失。

メンテナンスとして継続中
そしてこの約2年間、ギックリ腰の症状は再発していません。

まとめ

〜急性症状と鍼治療〜

急性症状の痛みの緩和には早期治療が大前提。

受傷から治療までの期間が長いと急性症状は慢性化し、痛みや重だるさが当たり前(潜在トリガー)の状態になり…..
そしてまたグキッと痛めてしまう(活動トリガー)….という悪循環に陥ります。

時間経過と共に急性症状の痛みは落ち着くことが多いですが、それは痛みが治る(なおる)のではなく治っている(おさまっている)だけに過ぎません。

ギックリ腰の他にも寝違えや捻挫、肉離れなどなど鍼治療に適応する症状は多くございます。
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