症例報告
症例報告
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30代男性、首の凝りから現れる数多くの自律神経症状

主訴:首肩の凝り・頭痛・眠りの浅さ・動悸などの自律神経症状

ここ数年にわたって様々な不調に悩む。
仕事はデスクワーク、当然1日のほぼ全てがPC作業。
常に首肩の凝りを感じる状態であり、起床時や仕事終わりは特に辛い。
頭痛はこめかみ周辺に強い。ロキソニンを服用している。

最近は眠りも浅く、2時間毎に目が覚めてしまう状態である。
精神的にストレスがかかると動悸がする事もある。

カイロプラティックや整体にも一年程通院したが治らない。
身体の疲れがとにかく取れない。
日常的に困っている。何とかして欲しい。。

鍼治療は初めて。
当院HPを見つけて頂き、御来院頂きました。

視診、触診

首〜背部にかけての筋浮腫が強い。頭半棘筋停止部の触擦でこめかみ方向への認知覚を得られる。
猫背。
交感神経緊張所見の肌の湿疹も診られる。

治療部位

首凝りから生じる各種自律神経症状と判断し、首〜背部にかけて集中的に治療を行なった。
僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、大後頭直筋、上頭斜筋、菱形筋、胸部多裂筋
頭痛に関しては頭半棘筋のTP

動悸に関しては上部胸椎(第1胸椎〜第5胸椎)直側のTP

治療経過

施術1回目
全体的に悪い所に鍼が当たっている感覚がある。
頭半棘筋刺鍼時にこめかみ方向への認知覚が得られる。

施術2回目
前回治療後は若干の怠さが出る。鍼の響きは心地よい。

施術3回目
頭痛の頻度が軽減する。治療後は身体が軽くなる。

施術5回目
筋浮腫がだいぶ改善されてくる。鍼の響き感も感じ易くなる。動悸は気にならなくなる。

施術8回目
『最近姿勢が良くなったね』と家族に指摘される。
首肩が動かし易くなる。

施術10回目
眠りの質がかなり改善される。

施術15回目
頭痛は気にならなくなる。
頭痛薬無しで生活が出来る様になる。眠りの質も良い。動悸は消失する。

仕事での負担や、天候の変化等により波はあるが、ここ数年で一番楽な状態である。

まとめ

首凝りから生じる不定愁訴は本当に数多く存在します。
頭痛、動悸、不眠など、、人によって出る症状も違えば、度合いも異なりますが、頚部環境の改善にしっかり取り組む事で不定愁訴症状は改善して行きます。
首凝りへのアプローチにより自律神経系の調整が可能となります。(交感神経優位状態→鍼の響き治療により、副交感神経の活性化による調整が出来ます)
首の筋肉は複雑に重なり合い、想像以上に厚みもあります。鍼治療で無いとアプローチ出来ない深部に形成されるトリガーポイントも数多く存在します。
中々改善しない不調、『不定愁訴』と一括りにされてしまう、様々な症状に対してお役に立てればと思います。
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