症例報告
症例報告
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頭痛・肩の痛み・手の冷え・指のこわばり

主訴

頭痛がある。左肩が痛い。特に考え事や、電車に乗る時など、不安感が多い時に症状が強い。
2ヶ月半前頃から体調がさらに悪くなり、肩の痛みや頭痛が悪化している。
昼頃になるとズシンと重くなってくる。夕方から手が冷たくなりこわばりも出てくる。
シビレはない。過去に前腕の外傷もない。
肩の関節可動域に異常はない。

視診・触診

視診では手の汗・棘下筋の緊張がみられた。
触診では特に頚部の筋緊張が強く診られた。

治療

頭痛及び自律神経の乱れの調整を行う為、頚部の治療を中心に行いました。
手の冷たさやこわばりなどは交感神経緊張による手の多汗症などの原因も考えられた為、首の治療以外にも局所的な手の治療も加えました。

肩の痛みは棘下筋の緊張が強かった為、同時に治療を行いました。

治療結果

1回目:頭痛が少し減少
3回目:症状に波がある。しかし初めの頃よりは落ち着いている。
5回目:頭痛があまり気にならなくなるが、まだ夕方以降は動けなくなる事もある。
8回目:頭痛の自覚症状が無くなる。肩の痛みも消失。手の冷えはまだ残る。

その後数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

手汗

手・足などの汗はいわゆる精神性発汗と言い、精神が緊張した時に汗をかきます。
暑くても手のひらや足の裏は汗をかきません。精神的な緊張時に汗をかきます。
汗腺には交感神経のみが分布しています。
つまり自律神経が乱れ、交感神経緊張の患者様は手汗や足汗をかきやすいのです。
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)
足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)

という疾患名があります。手や足の裏から汗が垂れる位の重い症状の方もいます。
末梢に汗をかくと末端の冷えにもつながります。

自律神経を整える事によりこれらの症状も改善します。
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