症例報告
症例報告
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聴力低下・耳閉塞感・耳鳴り

主訴

夏の終わり頃、耳の聞こえが急に悪くなる。
徐々に症状が悪化してくる。耳の閉塞感や耳鳴りなども出現してくる。
耳鼻科へ行き聴力の検査を行うと高音の聞こえが悪いと診断される。
特に夕方症状が悪化しやすい。朝は比較的調子が良い。
ステロイド薬を服用している状態であるが、全く改善がない。
鍼治療が耳の疾患に有効ということを知り、当院にご来院して頂きました。

視診・触診

頚部の浮腫が診られましたが、視診や触診では特に目立った異常は認められませんでした。

治療

一つ一つの筋肉に対して細かく一筋一筋鍼治療を行いました。
鍼使用本数:20
鍼の番手:0.14mm(細めの鍼)

治療結果

今回のケースでは特に目立った筋緊張は診られず、「首が大分浮腫んでいる」という他覚的所見のみでした。
しかしながら自覚症状は①聴力低下②耳閉塞感③耳鳴りという症状が沢山ありました。
頚部の浮腫みによる自律神経失調の可能性を考え、細めの鍼にて20本、浮腫みを取る様な治療を致しました。
治療後翌日から症状はほぼ緩和し、初めの自覚症状を10とすると、2くらいまで減少しました。

3回程度の治療で症状は消失しましたが、浮腫みが取れた途端に首のコリが目立ってきたためそれらを現在集中的に治療中です。

まとめ

首の浮腫み

一般的に浮腫み(むくみ)というと足を思い出しますが、首も浮腫みます。
しかしながら首の浮腫みは自分の視覚では認知できない為見逃しがちです。
足の浮腫みは水が溜まった様な浮腫みなのですが、首の浮腫みは『筋浮腫(きんふしゅ)』といって筋肉そのものが腫れぼったくなってしまっている事を言います。
首に変なシワがあったり、触診しても硬結を確認出来なかったりします。

首の浮腫みが取れてから、今回のケースの様にやっと硬結を確認できる場合もあります。

≪首の浮腫みの治療ポイント≫

首が浮腫んでいる時にグリグリと強めにマッサージするのは良くありません。
どちらかと言いますと、初めに鍼治療に循環を改善し、浮腫みを除去した後に筋肉の連結部をトリガーポイント手技療法にて治療するのがベストです。

首のマッサージは良くないという人も中にはいますが、「首のマッサージは難しいので適当な技術にて施術する事は良くない」と言った方が的確です。
首は細かい筋肉が折り重なってついている為、筋肉を押すのではなく、筋肉と筋肉の連結部に形成されたトリガーポイントを的確に触察すると言った方が良いのです。
筋肉を押すと筋反射が起こりますので揉み返しの要因の一つになります。
筋肉の連結部は筋反射が起こらない為揉み返しにはなりません。
筋肉の連結部にはトリガーポイントが多く形成されています。

ココが首の治療のポイントなのです。
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