症例報告
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子供の頭痛

主訴

頭痛。薬を毎日飲んでいる。1週間ほど服用したが改善がない。
歯の矯正をして以来症状が悪化した様な気がする。
脳神経外科へ行きCT及びMRIを撮るが原因は不明。
頭痛外来へ行くが強めの薬を処方され服用するも改善がない。
漢方なども試したが改善が無いため当院にご来院されました。

視診・触診

発作的に頭痛が出るようで頭を抱えている状態であった。
触診では頚部の後頭骨に付着する筋群に筋緊張が診られた。

治療

頚部に対して鍼治療を行った。子供の鍼治療ということで短めの細めの鍼を使用し治療を行った。

1回目:治療後、10の辛さが半分になる・・しかしまた時間とともに痛くなる。
3回目:10→5 発作的に痛む回数が減り、学校も行けるようになる。
5回目:ほぼ症状は改善する。根治を目指すという事で後数回の治療をすすめる。
8回目:10→0 症状は完全に消失する。また症状が出そうになる、もしくは出たらお電話をという事で治療を一旦終了にしました。

まとめ

子供の頭痛について

近年子供さんの頭痛症状が増えています。
子供が頭痛?…心配される親も多いので、初めは脳神経外科に診察に行くようですが、結果は決まって『異常なし』の傾向が多くあります。
小学生はまだ少ないですが、中学生、高校生になりますと頭痛が出てくる子が多くなっています。
やはりスマートフォンやパソコンの普及なのでしょうか。首が悪い状態での勉強などでもストレスを感じやすい身体の環境になってしまっているように思います。
子供は痛みの感受性というのがまだ発達しておらず、痛みに弱い傾向があります。
頭痛は特に子供にとっては未知の痛みとなりますので、それだけでストレスになります。
成長の速い子供が多くなっている中、ストレートネックなども原因の一つになっているようです。
頭痛を出している症状というのは頚部のトリガーポイントが原因です。
トリガーポイントに対して直接的に鍼治療を行い、響鍼させる事により症状は緩和されます。
子供なので回復が早いというのがメリットです。
小さなころからロキソニンやバファリンを飲んで頭痛を抑えるのは良くないでしょう。
薬に頼ってしまう生活が始まってしまいます。

これから受験シーズンになりますので症状は増えるでしょう。
国立は学園都市という事もありまして多くの子供達が首コリや肩コリで悩んでいます。
成績UP?の為にも症状があれば治療した方が良いでしょう。
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