症例報告
症例報告
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リウマチ(RA)に対する鍼灸治療

主訴

リウマチと診断された。指が握れない・手首が曲がらない・膝も曲がりにくい
とにかく全身的な痛みが強いので何とかしてほしいという事で来院。
病院にも通院している。

治療

痛む関節周囲の筋緊張緩和の目的での鍼治療
各関節に鍼治療をする為集中鍼灸治療にて行った。
鍼使用本数50本

治療結果

正直関節リウマチに関しては鍼灸治療では完治が不可能です。
ただし筋の循環改善・自律神経機能の正常化・などの効果はあります。
最近はリウマチの研究もだいぶ進んできているので西洋医学との連携にて現在は『痛み』という事に関してはだいぶ緩和している傾向があります。
薬物療法も重要ですが、鍼灸治療による自然療法で体を診ていくのも重要であります。
この患者様もだいぶ鍼灸治療を受けられた後は楽になるようで、週2回の治療を1年ほど受けられました。
結局膝関節が強直してしまい、相談した結果人工関節を入れました。
今は時々鍼灸治療を行い、日常生活を満喫できる位に回復しています。
リウマチは鍼灸治療を受けられる際は必ず西洋医学と連携して治療を受けるべきです。

まとめ

リウマチとは

正式名称は『関節リウマチ』と言います。
普通の変形性の関節症ではなく、リウマチは『関節破壊』が特徴です。
関節が変形するのではなく、関節が破壊されるのが特徴です。
レントゲンなどを撮るとよく分かるのですが、関節が破壊され、関節の間隙が無くなり骨が一体化してるように見えるような部位もあります。
関節リウマチ(以下RA)は炎症性の自己免疫疾患です。
自分の免疫が自分を攻撃してしまうという疾患です。
特徴は変形性関節症では片側の関節の事が多いですが、リウマチでは『両側性』というのが特徴です。
女性に多く見られます。
初期症状では朝のこわばりがあります。
1時間続く朝のこわばりはリウマチを疑って間違いないです。
2時間以上続けば、関節破壊が早期に起こる可能性もあるのですぐに受診すべきです。
リウマチは元々慢性関節リウマチという名前でしたが、近年関節リウマチと改められました。
関節リウマチは慢性炎症性疾患であるので常に全身倦怠感と疲労感が付きまといます。
色々と合併症も付きまとう疾患でありますので、当院では症状が軽くても、西洋医学との連携で治療を行っております。
必ず西洋医学的な医師の治療を受けながらの東洋医学的な鍼灸治療を行う様にしています。
鍼灸治療は軽度のRAでも重度のRAでも『痛み』という面に関しては効果があります。
関節が動かない・もしくは動きにくい=筋肉の動きが悪い=血流が悪くなる
つまり動きが悪い部位に対して鍼灸治療で血流改善を施す事により効果が得られます。

薬だけで治療するよりも僕は鍼灸治療を一緒に受けられる事をお勧めしたく思います。
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