症例報告
症例報告
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原因不明のお腹の冷え

主訴

下腹部の痛み。
はっきりとした原因はないが、病院では更年期の症状ではないかと言われた。
冷えると痛みが強くなるのでなるべく日頃から温めるようにしている。
他にも、背中のコリや首肩周りなど身体全体に疲れが抜けない感じがずっと続いている。

視診・触診

頸部全体的に浮腫がひどく腰部には他の部位とは異なる冷感がありました。

①頭半棘筋 ②腰部多裂筋 ③中殿筋

治療

1~2回目:首から腰まで、全体的に浮腫がひどいため、全身的に治療させていただきました。

治療後より身体全体が少し暖かくなったような気がするという事でした。

3回目:10→7 痛みが少し減少。
4回目:10→3 日常での痛みはかなり軽減され身体が軽くなった感じがする。

その後、数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

腰部多裂筋、中殿筋など骨盤周りに付着している筋肉のコリがひどくなることで、骨盤内臓器(前立腺、膀胱、子宮など)の働きは低下します。コリによる自律神経症状で体温低下が起こることはあまり知られておりません。
トリガーポイントは冷えにて活性化する事があり、今回のような痛みとして症状を出すことがあります。
首肩周りの筋にTPが形成され身体が交感神経緊張状態になることで内臓器の働きが低下することがあります。
症状がより強く出ているのが今回の症例でしょう。
腰・股関節周りのコリを取ることで症状は改善します。
またこの部位のトリガーポイント治療は不妊でお悩みの方に対しても有効なポイントです。
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