症例報告
症例報告
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高血圧・動悸に有効な筋肉のトリガーポイント鍼治療

主訴

動悸がある。ストレスを感じると急に心臓がバクバクしたり急に汗をかいてしまったりする事が多い。
病院へ行くと更年期障害という診断を受けた。血圧も高い。
ストレスを感じやすくなった頃から首や肩のコリを強く感じる様になった。昔スキーをしている時に後ろから衝突され首を捻っている。
治療を行っているが症状が改善しない為当院へご来院されました。

視診・触診

視診の段階では特に異常は診られませんでした。
触診では頚部はもちろん、背部に過度の筋緊張が診られました。

治療

高血圧やストレス症候群などは頚部のコリが原因と判断し、頚部を中心とした治療を行いました。

1回目~3回目:初めよりは気分的にも良くなり、よく眠れる様になる。血圧にまだ変化はない。
4回目:少しずつ血圧も低下してくる。
5回目~6回目:動悸の治療として背部の治療を行いました。動悸も大分良くなってきている。

その後数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

動悸の鍼治療

高血圧も原因の8割は不明と言われています。
しかしそれの多くは首のコリが原因で血圧に異常が起こっています。これはまだまだ認知されておらず、何年も高血圧の薬を服用している人も少なくありません。
動悸も同じ様に筋肉のコリが関係している事が多く、首のコリはもちろんですが背部のトリガーポイントに注目する事も必要です。
いずれも指では届かない部位の為、鍼でポイントを探す必要があります。

↑これは僧帽筋です。

その下に、、、

↑菱形筋があります。

そしてその下に、、、、

↑下後鋸筋があります。

これら全て、トリガーポイントが形成されると動悸の症状を引き起こす可能性があります。
そして頑固な動悸症状は、、、
   
↑第3胸椎と第4胸椎付近直側の、、、


胸部多裂筋まで治療しなくてはなりません。

今回のケースでは度重なる首や背部へのストレスで多くのトリガーポイントが形成され各種症状が出現していました。
大分長い間症状に悩んでいた様なので、早期に改善してくれて良かったです。
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