症例報告
症例報告
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橈骨神経麻痺

主訴

昨年10月。電車で寝ており改札を出ようとして財布を取ろうとした時に手首が起きないことに気がつく。
脳の病気かと思い、救急へ行きCT検査を行ったが異常はなく、「橈骨神経麻痺による下垂手」と診断される。
整形外科にて過料を行うも全く改善しなかった。
近所の鍼灸治療院に通ったが改善せず、ご職業もピアニストという事で現在休職している様な状態。4ヶ月ほど経過しても全く症状が変わらない為当院へご来院されました。

視診・触診

視診では筋収縮はほぼ認められない様な状態。触診では期間も経過している為か前腕の伸筋群が固まっている様な状態でした。

(下垂手になるとこの様に手関節が背屈不能になります。)

治療

時間も経過している為、週3回の集中的な治療を行いました。
橈骨神経への直接的な鍼治療及び、前腕伸筋群へのアプローチを行いました。

5回目まで全くの変化は認められませんでした。
10回の治療時にはハサミを使える様になるまで回復。
15回目の治療時にはピアノも少し弾ける様になりました。
20回目の治療時には大分手関節も伸展出来るまでに回復。

現在はピアノも復帰してお仕事が出来ているとのことです。

しかし長時間ピアノを弾くと腕の疲れが出る様で今後はそちらのケアも含めて行っていく予定です。

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