症例報告
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寝違いが治らない…虫歯が無いのに歯が痛い…薬で治らない『疼痛』の正体

急に起こった寝違いやギックリ腰…いわゆる『急性疼痛(きゅうせいとうつう)』と呼ばれるものは、
実は「急な痛みではあるが急に起こっているというわけではない」…という矛盾がある。

『痛みの器』と私は呼んでいるが、人間それぞれコップの器だったり、、、ボールの器だったり、、、バケツの器だったり、、、

痛みの無自覚の我慢強さは人それぞれなのである。
そして、、、

その『器』から漏れ出たものが『症状』

急性疼痛の本質は、器からザバーッと漏れ出たもの。
それは痛みも然り、痺れも然り、、自律神経症状も然りなのです。

主訴

寝違いが治らない… & 虫歯が無いのに歯が痛い

問診

10日前のこと。
朝起き上がろうと頭をヨイショっと起こしたら首に激痛が、、、
2〜3分痛みで動けなかったそうです。

その後なんとか起き上がれたものの、首の痛みだけでなく強い頭痛も現れる。

「脳?血管??なにこれ??」…と驚いて仕事を休んで脳神経外科へ。

異常なしと言われ、痛み止めを処方された。
痛み止めのおかげで翌朝には痛みが2割ほど軽減しました。

翌日はどうにか仕事に行ったが、首の痛みと頭痛で仕事にならなかったそうです。

4〜5日かけて首の痛みは半分に軽減。
頭痛も薬を飲めば痛みが引く程度まで改善してきた。
そこから数日経過したが、それ以上の回復はみられず、、

昔から不眠症にも悩まされている。
睡眠関係の薬は飲みたくない願望があり、断っている。

寝入りまでに30分かかり、夜中にも数回目が覚めてしまうのはいつものこと。

今回の症状が出てから今まで以上に眠りが浅くなってしまったそうです。

数ヶ月前から原因不明の歯の痛みもある。
歯医者や口腔外科で精密検査をしたが、特に異常はありませんでした。

左の奥歯や歯茎の痛み、腫れているような感覚が強い。

これが数ヶ月続いている。

一連の症状から「これはそもそも何が原因なのか?」を深掘りして考えていたところ、

YouTubeでおざわを発見。
ご相談となりました。

視診・触診

視診
頚部浮腫(+++)

触診
皮膚緊張(+++)
頭半棘筋や頭板状筋ラインに顕著な圧痛がみられる。
左の顎や側頭部にも圧痛確認。

Trigger-Pt®

①頭半棘筋
②僧帽筋
③肩甲挙筋
④板状筋
⑤大後頭直筋
⑥胸鎖乳突筋
⑦側頭筋
⑧内、外側翼突筋
⑨胸部多裂筋

治療経過

1回目
術後、首の可動域が早速広がる。
頭痛も少し軽減した。

2回目
首の痛み
ペインスケール10→4
寝入りは変わらないが、
夜中に起きる回数が少し減った。

3回目
4→1
可動域や痛みはほぼ消失。
頭痛は前回以降出ていない。
歯が痛いという症状も3割軽減した。

4回目
首の自覚症状は消失。
睡眠の質が上がった気がする
口腔内症状も前回から更に3割軽減。

6回目
調子が良い。
まだ夜中に起きることもあるが、
以前に比べて格段に睡眠の質が上がった。

現在も10日に1回の治療を継続中である。

まとめ

痛みの器についてもう少し…


鍼を打ち続けて分かることの一つですが、、、
同じ患者さんでも毎週の如く『皮膚』の硬さが変化します。

共通点は『無自覚である』ということ。
「カラダ浮腫んでるわ~」…は、分かりますが、、、
「皮膚カタいわ~」…は、わかりません。

さて、、、
「痛みの器」
ホント、人それぞれ『器』の大きさがある。
コップもあれば、、、
バケツも、、、
(ドラム缶も!)
(おちょこも…w)

器に水が溜まっている間、
人間は症状に気が付かない。

器から漏れ出たのが症状であり、
それの拭き掃除が治療です。

Trigger-Pt®治療をしていると、
『これって、最強の予防医学なんじゃないかな?』…と思うシーンがあります。

それは、
コップの中に溜まっている無自覚を治療できることです。

本人が気が付かない無自覚(Trigger-Pt®)に鍼先が当たり打ち抜くと、「あ、そこも悪かったのか!」…と気が付く。

まさに未病に対してのアプローチであり予防となるのです。

Trigger-Pt®治療を行う鍼師の腕の見せ所は、
「無自覚なTrigger-Pt®を処理する」…というのもひとつです。

無自覚を無自覚に思うことは自分自身も分からないことだが、無自覚に良いと感じているから続ける理由にもなるのである。

一つの治療哲学です。
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