症例報告
症例報告
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前立腺炎

主訴

軽い排尿痛および鼠径部の痛みが強い。
エコーによる検査を行い前立腺の肥大化も認められた。医師には前立腺肥大・前立腺炎と診断された。
抗生物質を服用している。しかし改善がなく排尿痛も長く続いている。
治りが悪いため、最近では漢方薬に切り替えた。
鍼治療がこれらの症状に効くという情報を友人から聞き、当院にご来院されました。

治療

腰部・殿部・ハムストリングスのトリガーポイントが原因でこれらの症状が出るという経験則の治療を行いました。

1回目~3回目:特に症状の変化は見られないが、筋肉の緊張が緩和されてきた。
4回目~10回目:鼠径部の痛みが軽減するのと同時に排尿痛も消失しました。
11回目~15回目:下半身の血流が良くなったせいが、今まで悩んでいた冷え性や足のむくみなども最近感じる事がなくなりました。

まとめ

前立腺炎と前立腺肥大の鍼治療

前立腺炎や前立腺肥大を鍼治療で改善させるケースは少なくありません。

ひとつ目のトリガーポイント治療としては大殿筋の仙骨外側縁の付着部に形成されたTPです。

ふたつ目は腰の最深部、仙骨上部にある腰部多裂筋です。
この部位の治療を行うと患部に認知覚が出る事も多いです。

みっつ目はハムストリングスの上部です。
上図で示したポイント以外にもハムストリングス坐骨結節付近のトリガーポイントも同時に治療することがあります。

これらの3つのポイントは前立腺炎や前立腺肥大症の有効な治療部位です。

他にも膀胱炎などの症状にも有効です。
何度も膀胱炎(無菌性の膀胱炎も含む)を繰り返しているケースではこの部位をしっかり治療すると症状が改善することが多いです。
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