症例報告
症例報告
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ぎっくり腰 季節の変わり目に多いぎっくり腰の最近の症例をご紹介します。

主訴

腰が痛い。初めは我慢できる腰の痛みだったが徐々に痛みが悪化。
前に屈めない。歩くのが辛い。
仕事中に立っていられない為早期に改善して欲しいという事で当院に来院した。

視診・触診

前傾姿勢で屈む事が出来ない。靴下が履けない。
触診では腰部最長筋及び多裂筋に認知覚がみられた。

ぎっくり腰

ぎっくり腰には
①グキッと急に痛くなるぎっくり腰
②徐々に痛くなるぎっくり腰
の2パターンがあります。
治りが悪いのはどちらかと言いますと②の徐々に痛くなるぎっくり腰です。
①の場合は浅層の筋が原因で起こる事が多く、早期に改善する事が多いです。
②の場合は深層の筋が原因で起こる事が多く、治癒までに時間がかかる事があります。
今回は②という事でしたが、集中的に腰部最長筋と腰部腸肋筋・腰部多裂筋に対して鍼灸治療を行いました。

治療結果

1回目:10→4 かなり良い。仕事が出来るようになる。
2回目:4→0 完治。

まとめ

ぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰は別名『筋筋膜性腰痛』と言います。
他にもグキッ!!と突然痛くなる事から『魔女の一撃』という言葉もあります。
痛みが起きているのは痛覚過敏部位であるトリガーポイントが活性化しているからです。
普段『痛みが無いから大丈夫』と思っていても、実際はそこにトリガーポイントが存在します。
いわゆる『トリガーポイント内在筋』といいまして、トリガーポイントを形成している筋という事です。
それが様々な要因により活性化して痛みが出てきます。
ヒトが直立二足歩行を始めた事により、腰には常に負担がかかっています。
負担がかかる所にはトリガーポイントが形成されます。
そのトリガーが活性化すれば痛みが起きます。

ちなみに首の寝違いなども同じような機序で発生します。
首の寝違いもいわゆるぎっくり首?…と言っても良いでしょう。

ぎっくりの部分はマッサージしたり指圧したりすると痛い為、直接ダイレクトに鍼を打った方が負担無く直接患部に届く為早期によくなります。
悪い部位に当たると響鍼し、痛みの除去に繋がります。
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