症例報告
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寝る時はシーパップ…10年経っても治らない『食いしばり』と無呼吸症候群

食いしばりや顎関節症を治そうと調べた人の多くは、
①マウスピース②ボトックス注射…にぶち当たる。

この二つの選択肢に、
私は猛烈アンチです。。。

食いしばりを治そうとしているのに、
歯を守るためのマウスピースして何の意味があるのか?

『噛む』という脳の働きにも関わる運動を、
ボトックス注射で抑制することに何の意味があるのか?

「食いしばりはなぜ起こるのか?」
この原点から哲学していかないと治療とは呼べない。

近年『睡眠時無呼吸症候群』と診断され、
シーパップ(寝る時につける器具)を貸出するのがビジネス化されています。

うーーーーーん。。。。
良くない。。。

食いしばりも然り。
睡眠時無呼吸症候群も然り。

「なぜ起こるのか?」

これを哲学しなければ治るものも治らないのである。
モッタイナイ。

主訴

寝ている時の食いしばり & 顎の重たい痛み

問診

約10年間…悩まされている症状です。
初めは首肩こりから始まりました。

睡眠中の食いしばりが酷く、歯が割れてしまうほど。
起きた瞬間から顎が痛く、朝食が食べられない。。。
その頃から呼吸がしずらくなりました。

呼吸器内科の先生からは『無呼吸症候群』と言われ、シーパップを長年使っています。

噛む力が人の倍ある…と言われ、顎の神経の手術もしました。

それでも症状は変わりません。

定期的に噛む力を抑制するために『ボトックス注射』もしています。

効いている間はよい気がするのですが、、、また直ぐに元に戻ってしまいます。

他にも耳鼻咽喉科・歯医者にも行きました。
薬やマウスピースなど色々試してみたが改善されません。。。

仕事はデスクワーク。
出張もあり忙しい日々だが睡眠も十分に取れず、疲れも溜まる一方。。。

最近仕事に支障が出ており、助けて欲しい。
今の症状を部下に相談したところ「先輩それ、おざわ行った方がイイっスよ」…と言われたそうで、
ご来院となりました。

触診・視診

頚部浮腫(+++)
咬筋の緊張(エラが膨らんでいる)
皮脂(+++)

Trigger-Pt®

頭半棘筋
頭板状筋
胸鎖乳突筋
大後頭直筋
僧帽筋
側頭筋
咬筋
外側翼突筋

治療経過

1回目
顎周りの重だるさが残る
全体的に鍼の響きは感じにくい

2回目
前回治療後から途中で起きる回数が減ってきた。
口が開けやすくなり顎周りは少しほぐれてきた感覚。

3回目~5回目
食いしばりや痛みで途中で起きてしまうことは無くなり睡眠の質が上がってきた。
浮腫もだいぶ取れてきた。
鍼の刺激が心地よい。

6回目
自覚症状消失。
今は呼吸もしやすくなり、シーパップを外せるまで改善。
以前より精神的に安定。
楽に過ごせるようになったそうです。

現在も週に一度の治療を継続している。

まとめ

『なぜ起こるのか?』…の治療哲学


今悩んでいる症状や、今苦しんでいる『現象』を頭に置いて、『それは何故起こるのか?』…と哲学しなければならない。

今回のケースの場合、
「食いしばりという現象がなぜ起こるのか?」
「睡眠時に呼吸が止まる現象はなぜ起こるのか?」
マウスピースで食いしばりが治るのか?
マウスピースはそもそも歯を守るためのもの。。。
歯は守れるから、食いしばりは治らない。
ボトックス?
絶対ダメでしょ。
神経の手術???
いやいや、、、ちょっと待て。

食いしばりという現象の大元は『頚部浮腫』という環境が引き起こしています。

だから首が良くならないと食いしばりも無くならない。

頚部環境が悪いと眠りが浅くなる…というのはなんとなくわかると思う。

眠りが浅いと夢を見る。
頚部環境が悪い人が浅い眠りで見る夢は、
追っかけられてるか、戦っているか、、、
うわぁぁぁ、、、と食いしばる。

寝ているとき、、、という無自覚環境はどうしようもない。

睡眠時無呼吸症候群も首コリが大きく関わっている。
治療してから嫁さんに文句言われなくなった、、、と言ってくれる患者さんも多い。

食いしばり・無呼吸…という現象に悩む人は是非相談してほしい。

いつまでもシーパップ、、、というのも頷けない。
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