症例報告
症例報告
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咳喘息と診断されて、長年苦しんでいる患者さんを救いたい

主訴

乾燥シーズンになると始まる、咳喘息

問診

毎年11月頃から咳が出始める。
咳が出始めると、3カ月程続く。通勤電車等の人が多く静かな環境が怖くなってしまう。
仕事中はもちろん、夜寝る際も激しく出るため常に疲労感がある。

病院に行っても『咳喘息』と診断されて、「こういう時期はしょうがない。加湿・マスクを徹底してね」と言われるのみ。

薬も処方されているが、効いているのか分からない。

咳症状は背中のトリガーポイントが関わることが多く、話を聞いてみると、普段から背中の張りは気になっており、酷いときは誰かに鷲掴みされているような感覚になるとのこと。

一日でも早く咳を止めて欲しい…とご来院されました。

視診・触診

頚椎から胸椎にかけて、棘突起の位置が分かりにくいほど浮腫んでいる。

背中には交感神経緊張の所見である発疹(TPがある部分には発疹、脱毛、色素沈着等の皮膚所見が現れることがある)が診られた。

治療

胸椎多裂筋
特に胸椎2番から7番(気道や肺の神経支配領域)をメインに治療開始。

一回目:治療後は重だるさがでるが悪いところに届いている感覚あり。

二回目:10→8背中の痛みの軽減が見られる。咳は相変わらず出るとのこと。

三回目:上部胸椎が緩んできたタイミングで治療ポイントを下部胸椎メインへと移動。

五回目:咳が止まる日が出てくる。2日間気にならなかった。

七回目:前回治療後から咳が出ていない。背部の状態が整ってきたため比重を首肩に置き治療継続中。

毎年出始めると3カ月続く咳が治療開始1ヶ月で消失しました。

まとめ

咳喘息と診断されるケースが増えています

『急に発症する大人の喘息』…という事で『咳喘息』という病名を、数年前からよく聞くようになりました。

正直…「咳喘息って、何!?」

咳喘息と診断されて『私は咳喘息』…と、あきらめて長い間苦しんでいる人を見ていると、「咳喘息でまとめんじゃねぇよ!」…という気持ちな小沢です。

今は首凝りが増加しており、&9312;首が凝る→&9313;巻き肩になる→&9314;姿勢を整えようと背中の筋肉を無理して使う→結果トリガーポイントが背部に形成される。。。という流れが出来上がっています。

他にも&9312;風邪を引く→&9313;せき込む(自律神経も乱れる)→&9314;咳で凝る筋肉がトリガーポイント化する→首・背部のトリガーポイント環境が出来る→そして病院に行くと、、、、、

『咳喘息ですね』…と言われる。

正直、一般的な思考からすると盲点であり、気が付かないところでもあります。

しかし、長い間苦しんでいる人も多く、放置できない現状になっています。

胸部の多裂筋は深い部分にあります。深い所に出来たトリガーポイントは気が付かないと長年続く症状になります。

逆に、長年続いている症状は深い筋肉のトリガーポイントにあるかもしれません。

哲学ですね。
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