症例報告Case reports

13、4年続く坐骨神経痛と
膝裏の痛み

【50代男性】

主訴

13、4年続く『坐骨神経痛』がある。

40代の頃から常に左の殿部からハムストリングスまでが痛む。酷い時は痺れが続く事もある。

特に膝裏が痛む。膝裏の中が痛い様な感覚がある。鋭い痛みというよりも鈍痛が常々膝裏にある。

職業がレスキュー隊であり、トレーニングを日常的に行うが、この症状が出てからは下半身のトレーニングが出来ない状態が続いている。

上半身のみのトレーニングを行なっている。追い込んでトレーニングが出来ない事が辛い。

整形外科や鍼灸院など、治療という治療は沢山受けたが改善が無い為、半ば諦めている。

この度、当院患者様の熱い紹介によりご来院して頂くことになりました。

視診・触診

表面上の視診では特に異常はなく、触診では腰部から下腿まで全体的に筋緊張が診られました。

うつ伏せ状態の時に股関節の屈曲短縮やハムストリングスの短縮を嫌がる態勢を取っていた為、無意識に伸ばしている筋肉を疑いつつ鍼治療中心の治療を行いました。

治療

長年の症状かつ仕事環境などを考え、初回は下半身のポイントに対して『筋浮腫の除去』を目指しました。

長年の症状がある場合は筋浮腫が邪魔をしてポイントに鍼が当たりにくくなる為無理な刺激量を回避しつつ2回目以降の響きによる治療を計画し、治療を行いました。

1回目:細めの鍼にて広範囲に治療を行いました。感覚も鈍い状態。

2回目:予想通り症状改善には至っていませんが、触診&刺鍼では前回以上の響き感覚を得られました。0,2ミリの鍼を使い、ポイント刺激を行いました。『認知覚』を感じ責任トリガーへのアプローチを行う事が出来ました。

3回目:長年続いた症状に変化が出て、痺れ感覚や運動しても大丈夫な様な身体の状態を感じる様になる。この頃から運動指導などを開始。

4回目:疼痛がほぼ改善し、今まで出来なかった下半身トレーニングを開始。追い込んで筋力トレーニングが可能になりました。

衰えた筋肉を復活させ、『また現場に戻るぞ!』と気合が入っております。現在メンテナンス治療中。。。

まとめ

長年の症状には必ず『今まで治療していない盲点』を見つけて治療する事が重要です。

今回のケースでは腰部緊張が強く股関節前面から側面にかけての①大腿筋膜張筋②小殿筋が引き金になりハムストリングスなどの緊張が強く出ておりました。

同時に『膝裏の鈍痛』に関しては珍しいのですが下腿三頭筋である腓腹筋の『大腿骨付着部』に対してアプローチを行いました。

この部分には膝裏の鈍痛の認知覚が得られ疼痛が消失しました。

症状が強い人ほど施術者サイドからすると『1回の治療で効果をださなくては』と思いがちです。しかし、長年の症状ほど計画的に症状処理をしていかないと治るものも治らなくなります。

今回は筋浮腫が強かった為初回の治療では『次回鍼が響く様になる環境作り』をメインに行い2回目、3回目でダイレクトに治療し良い結果に繋がりました。

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