症例報告Case reports

頭痛・胃痙攣・
胃もたれ・モートン病

【20代女性】

主訴

頭痛は市販薬を長年服用している。後頭部の痛みが強い。特に視力に異常があるという訳ではない。胃もたれは食後には必ず起こる。頭痛薬と胃薬は常に服用しているような状態である。

数年前にIGA腎症になり治療を初めて2年が経過している。現在も年4回の通院を行なっている。体調が悪くなった時に血尿が出る事も少なくない。

最近は歩く時に指に痺れが出るようになる。整形外科にて『モートン病』との診断を受ける。数週間経過しても改善が無いためそれも治して欲しい。

大分長い間悩んでいるのでとにかく鍼で治るものを治して欲しい』という事にて当院患者様のお母様より娘さんをご紹介頂きました。

視診・触診

視診では首の浮腫・背部の皮脂などが診られました。

触診では頚部の筋緊張・背部の筋緊張が強く見られました。

足の状態は他動的に足趾を伸展させると違和感があり、足底から多少の圧をかけるとピリッとした痺れが再現しました。

治療

頭痛は頚部緊張が起こしているもの。
胃痙攣や胃もたれは頚部筋のトリガーによる浮腫による副交感神経圧迫による交感神経緊張により自律神経機能が乱れている&背部のトリガーポイントの影響による胃症状…と判断し治療を行いました。

モートン病に関しては足底の筋への当院独自のアプローチを行いました。

治療結果

初めは2回連続にて治療を行いました。
1回目の治療から胃の症状が今までに無いくらい改善。

2回目の治療後から数週間は頭痛・胃症状は出なかった。→現在も良好。

足の症状は2回目の治療時にはほぼほぼ改善し、歩行も通常通り出来る様になりました。

計3回の治療にて悩んでいた症状はほぼ改善。今後は基礎疾患であるIGA腎症の血圧コントロールを行いつつ、油断しない様に首や背中の状態を把握して自律神経機能の調整を行います。

まとめ(IGA腎症)(モートン病)

IGA腎症は成人では15%前後の症例では自然緩解すると言われており、従来予後良好と考えられていましたが、高血圧のコントロール不良例や蛋白尿が多く伴う例などでは時に腎不全に移行する事もあるので注意が必要です。

腎疾患に対する鍼治療アプローチとしましては各治療院にて治療法は様々ですが、当院では腰部から下肢にかけての循環改善。高血圧症状に関しては基礎疾患以外の病的要因を除く部位に対してアプローチを行い、血圧の改善の有無を判断します。

病的要因がある高血圧とそれ以外の部分が引き金になって高血圧を助長しているケースもあるからです。

モートン病は簡単に言うと足の指先に走る細い神経が何らかの原因により絞扼、更に歩行時の地面との接触により指が伸展状態+荷重がかかる事により電撃痛が走るものを言います。

足の構造的に横アーチが狭い人に多く診られる様に臨床的には思います。

鍼治療にて患部を直接的にアプローチして靭帯や筋肉、軟部組織を緩める事により疼痛は取れます。なかなか改善しない場合は股関節周囲からアプローチして歩行様式を矯正致します。

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