症例報告
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低音性難聴と耳の詰まり〜三角の中心に耳がある哲学〜

主訴

低音性難聴 & 耳の詰まり

問診

1年半くらい前からの症状です。
発症当時は『なんだこれ!』『耳がおかしい!!』…と焦り不安になり耳鼻咽喉科へ。

低音障害型感音性難聴と診断される。
血液循環をよくする薬や浮腫が取れる利尿作用のある薬を処方され飲み続けていた。

薬を飲んでなんとなく症状が軽くなって、、、また再発して、、、を繰り返していた。
現在は1ヶ月に一回くらいのペースで再発するようになってしまった。

毎回薬を飲んで徐々に良くなってきて耳の検査をして自覚的には治った感じはしないが数値が上がっているから治っていると医者から言われるが自分的には毎回納得いかない。

今回もつまり感と低音の聞こえにくさにが残っており仕事にも支障が出ている。
いつも中途半端に治してまた疲れが溜まってきたら再発する…というような感じ。

身体の疲れやコリは自覚しているため定期的に整体へマッサージをしてもらいにいっている。
一時的に体は軽くなるがすぐに戻ってしまう。

『何度も繰り返すのはなぜなのか…』と調べていた時に首コリ・咀嚼筋のトリガーポイントがヒット。

視診・触診

浮腫み体質。
頚部浮腫が著しく、耳周辺の側頭筋などもぶよぶよしている。

肩を凝り過ぎてうつ伏せ時も身体の力を抜けない感じだが自覚はない。

治療経過

1回目
むくみが酷く鍼の響きをあまり感じないが治療後の数日間はよく眠れた。
よく眠れた事で今まで眠れていなかったことに気がついた。

2回目
鍼の響きを感じるようになってきた。
耳の詰まりも少し良い感じ。

3〜5回目
回を重ねるごとに良くなっている気がする。

6回目
耳つまりがほとんどなく音も普通に聞こえる。

7回目
改善。

現在はメンテナンス治療を定期的に行なっています。
数ヶ月定期的に治療メンテしているが、耳の不調もなくむしろ以前より元気に過ごせているとのこと。

まとめ

三角の中心にある『耳』の謎を哲学する


どの症状にしても、発症している状態を薬物療法により『おさえること』はできます。
痛み止めも同じくです。(効かない人も多いけど)
さて、、、

我が院では耳の症状で確実に治療する部位が何点かあります。
そのうちの、、、、
①胸鎖乳突筋停止部
②上頭斜筋
③側頭筋
④咬筋

これらはいずれも『的確なトリガーポイント治療により効果が認められた事実がある部位』です。
治療しにくい場所もあるので技術が要るところです。

あるとき、、、
これらを線でつなぐと三角が出来上がり、
その三角の中心に耳が在ることがみえました。

耳に有効なトリガーを繋いだ三角の中心に耳がある事実。

冬は耳の症状が増えます。
頚部浮腫により食いしばりが増えるからです。
顎関節周辺の状態と耳も大きく関わっている事実があります。
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