症例報告
症例報告
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低音障害型感音難聴・聴覚過敏・神経炎の鍼治療

主訴:急性低音障害型感音難聴と診断され薬を処方される

今年の初めに『急性低音障害型感音難聴』と診断され、ホルモン剤や様々な薬を処方される。

薬を飲むと症状が緩和する事もあるが、基本的には変化が無い。それを繰り返しているような状態。

最近2週間ほど更に聴力がガクッと落ちてしまう。耳鼻咽喉科では『神経炎』と言われビタミン剤や抗炎症剤などを処方されている。

聴力が落ちてはいるが急な音(物が落ちる音・ビニールの音・子供の声など)が聴覚過敏として感じる事が多い。地域の鍼治療を受診したがあまり改善が無いため、遠方ですがご来院頂きました。

視診・触診:顎関節の歪みが気になる

視診では頚部に強い浮腫み感。頚部の浮腫み間に伴い問診時の顎関節の歪みが気になり、咀嚼筋部のトリガーポイントが耳鼻咽喉科疾患を引き起こしている可能性を説明。

触診時にはやはり咬筋・側頭筋の過緊張が診られました。翼突筋に対しては鍼でないとアプローチできない為、鍼にて調べる方向にしました。

治療:咀嚼筋のトリガーポイントを中心に治療

頚部浮腫を取りつつ、咀嚼筋のトリガーポイントを中心に治療を行いました。

頚部浮腫に対しては僧帽筋・頭半棘筋・頭板状筋・上頭斜筋にアプローチを行いました。

初回治療:頚部浮腫に対しては霞鍼(細い鍼)を使って刺鍼。咀嚼筋に対しては1寸3分の0,16ミリの鍼で刺鍼。。治療後は耳の開放感があり、『良さそう』との事。

その後数回治療→症状の大波・小波を繰り返し→徐々に症状が緩和(10回程度の治療)

現在は聴覚過敏や難聴症状は改善。日常生活も快適に過ごせているようです。(現在も継続治療中)。

まとめ

聴覚過敏・耳閉塞感・耳鳴り・突発性難聴

それぞれの疾患名に対し様々な薬を処方される事が多い耳鼻咽喉科疾患。

ストレスでまとめられる事も多いですが、そのストレスを感じにくくする為の自律神経調整を同時進行で治療する事も大事です。

当院の治療では①首②咀嚼筋。この2ポイントを重点的に治療します。筋肉のトリガーポイントが原因でこれらの症状が出るのかと行き着くまでに中々改善しない歴史を経験している事も多いこの症状。実際に治療を受け、鍼の響きを感じますと『あ、これは効きそう』という認知感覚を得られるかと思います。

いずれにしても首から上の疾患は常に気になるもの。早期改善目指します。
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