症例報告
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台風や気圧の関係で頭痛が酷い

主訴

台風や気圧の関係で頭痛が...

問診

頭痛は学生時代からの歴史がある。
台風の時や、気圧の変化で症状が酷くなるそうです。

頭痛に波があり、
数日前からいきなり強く感じ始めた。

頭痛は右側の側頭部によく起こる。
噛み締め、歯ぎしりの自覚もある。

仕事は長年デスクワーク。
今は2人の子供が受験の関係でストレスがある。
家でも子供を気にして気楽に休めない。。。

国立おざわで鍼治療経験のある旦那さんからの紹介で来院いただきました。

視診・触診

首肩全体的に筋緊張が強く見られる。
どこを触っても響きを強く感じる。
かなり刺激に敏感になっている状態。
肩にも力が入っている様子。

治療

今回の症状の原因になっている頭痛に関する筋肉のトリガーポイント
→側頭筋、咬筋、外側翼突筋

首肩コリに関する筋肉
→僧帽筋、頭半棘筋 大後頭直筋、頭板状筋と判断し治療を開始した。

刺激に敏感になっている為、細めの鍼を使用。

治療経過

1回目
治療中も響きが強く感じられる。
治療後はぼーっとする感じがある。
10→8

3回目
自覚的に噛み締めはあまり変化はないが頭痛の頻度が減っている。
よく眠れるようになった。
8→4

4回目~7回目
2回目の治療以降から頭痛は1回も出ていない。
顎も楽に感じる。
4→0

時々寒暖差や気候の変化で、少し症状に波があることがたまにあるが、以前よりQOLも上がり楽である。

現在も週一度の治療を定期的に行っている。

まとめ

台風頭痛の本質とは…?


患者でもあり共にコラボをしている気象予報士・気象データアナリストTADAYUKIさんと【気象と病】について、ブログでもお知らせしています。

以前、『任意の患者さん400名』の体調データと気象との関係性を数値化し、
現在の【国立おざわ・気象病注意報】に役立てています。

例えば、
『台風だから調子が悪い』
『台風が来るのが分かる』
『気圧の変化で調子が悪い』
…というのは、決して台風が病を引き起こしている…という訳ではなく、
台風という気象条件に『首』が耐えられていない…ということです。

つまり、
首の環境が悪い人は台風という気圧の変化に耐えられずに症状が出てしまう』…ということになります。
ここでいう症状の多くは『不定愁訴』であり、自律神経症状です。

台風や気圧による体調不良の多くは疼痛や痺れ…というよりも、自律神経症状が多く出ることを哲学すると、やはり頚部浮腫の環境は『気圧』によって症状発現の一つになるのではないかと思います。

トリガーポイントが悪化する外因として、
①冷え
②ストレス
③虚血
④圧迫
⑤オーバーユース
が挙げられます。

私はこれらの活性化要因のもう一つに⑥気圧を加えても良いのではないかと感じています。
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