症例報告
症例報告
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長年の腰の痛み・足の痺れ

主訴

何十年も腰が痛い。
色々な所に通っていた。近所の整骨院で電気治療や軽いマッサージを受けている。
半年ほど前から右足の大腿部側面から前面にかけて痺れが出現するようになり整形外科にてレントゲン検査を行った。
骨粗しょう症もあり、薬を飲んでいる。リハビリで牽引とマッサージを行っているがどうも牽引をすると体調が悪くなる。
過去に鍼治療を受けていたことがあり息子さんのご紹介で当院にご来院されました。
運動は好きで、プールに週2回ほど通っている。

治療

視診では右の胸腰椎移行部付近に若干の右側弯が見られた。
右の腸肋筋に過緊張がみられた。
指での圧迫により認知覚が出現した。中殿筋には圧痛がみられた。

高齢であり、骨粗しょう症も診られる事から手技療法は軽く行い、鍼治療中心の治療を行いました。
長年の症状の為初めから奥のトリガーポイント治療を行いました。

1回目:あまり変化はない。(腰部の治療で認知覚が出る)
3回目:少し症状が軽減する。10→6。
6回目:6→4 治療ごとに症状が改善していく。

その後数回の治療で症状は消えたようです。

まとめ

高齢者の鍼治療

スポーツ選手の痛みを取るよりも、高齢者の抱えている痛みを取る方が何倍も難しいです。
高齢者の症状が取れる鍼治療技術を身に付ける事は、レベルが高い治療を身に付けていると言えます。
多くの人生の先輩方は『歳だから仕方ないですね』と言われた事があるでしょう。

『歳だから仕方がない』なんて、鍼師は言ってはいけません。

『年齢なんて役所が決めているだけです。治しましょう。』と言うべきではないでしょうか。

日本は慢性疼痛に溢れています。
これから更に増えるでしょう。
患部に直接届く鍼治療は負担が少なく高齢者の治療を行う事が出来ます。
高齢者の慢性疼痛が無くなれば、元気な社会を作れるはずです。
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