症例報告
症例報告
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足がつけないほど『すね』が痛い

主訴:足が付けない程に脛(スネ)が痛い

足が付けない程に脛(スネ)が痛いとのことでご来院されました。

問診:整形でレントゲンを撮り『加齢』と言われた

1ヶ月ほど前から足が地面に付けないほど脛(スネ)が痛む。
痺れは無い。痛みから避けようとしながら生活していたら反対の足まで痛みが出始める。
今まで健康(自覚的には)に過ごしてきて、この様な痛みを感じた事は人生において無かった。なのでショックである。
渋々整形外科へ行った。整形ではレントゲンを撮り『加齢』と言われ更に落ち込む。
湿布と痛み止めを処方される。共働きのご夫婦の支えになればとお孫さんの世話を毎日しているが、この様な状態になってから買い物にも行けず困っている。
ご自身でHPを探し、ご来院されました。

視診・触診:下腿の緊張はもちろん、様々な部位に本人無自覚の浮腫が診られた。

今まで元気だった為か、かなり意気消沈しているご様子。
TPの蓄積により出てきてしまった症状と説明。触診では下腿の緊張はもちろん、様々な部位に本人無自覚の浮腫が診られました。

骨盤の環境から中・小殿筋のトリガーポイントによる下腿部頭痛と判断

治療自覚症状としては下腿前面の前脛骨筋部の疼痛が主訴である。
しかし症状や歩行様式、骨盤の環境から中・小殿筋のトリガーポイントによる下腿部頭痛と判断。
殿筋トリガーの処理を中心に行なった。

治療部位→中殿筋・小殿筋(寸6−3番 25本使用)。

治療結果

3回目の治療時には今まで通り歩ける様な状態となる…が、良くなった事が嬉しく、頑張り過ぎてお孫さんのお世話(買い物など)を一日した後に同じ様な痛みに戻ってしまう。。。
その後数回治療後にはまた良い状態に回復。
現在も週一度のメンテナンスを欠かさずに継続治療中である。

まとめ

薬物療法で高齢者の足の痺れが治り難い理由

ご高齢の患者様で『ずっ…っと薬を服用している』『脊柱管狭窄症と言われて…』『腰椎が変形していると言われて…』と、長年症状に苦しんでいる方は少なくありません。

実際には殿筋トリガーが痺れの原因にも関わらず薬を飲んでいても荷重のかかる骨盤周りは常々ストレスに晒されています。

骨盤と仙骨の連結部に多裂筋という筋肉があります。

これは身体を捻る回旋筋なのですが、高齢者の場合は多裂筋が硬くなり、骨盤の回旋力が著しく低下しています。

歩行時に骨盤の回旋が少ないと股関節に荷重が大きくかかり、殿筋には負担が溜まります。

負担は筋線維の硬結となり、トリガーポイントへと繋がっていきます。

人はそもそも『お尻で歩いてる』…と言っても過言ではなく、直立二足歩行を保つ代表格は『殿筋』です。

殿筋のトリガーポイントが原因による疼痛は、高齢者の生活の質を著しく下げてしまいます。

お気軽にご相談下さい。
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