症例報告
症例報告
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慢性腰痛から激しい腰痛

主訴:腰痛が常にあり何度か激しい腰痛に

以前から腰痛が常にある。
過去に何度か激しい腰痛に移行したことがある。
今回は腰から骨盤にかけて弾けるようなヒドイ痛みが出てしまった。
ベッドに辿り着くのもやっとの状態で、今までの腰痛の中で最も症状がひどい。
3日前から寝たきり状態で、やっと病院には行ったものの、薬を処方されるのみで3日間それを飲みながら安静にしている。
痺れも強く出ており、なかなか改善しない。
座った状態から立ち上がるのも辛く、仕事ができない状態が続いている。
早く何とかして欲しい、、という事で当院にご来院されました。

視診・触診:腰部最長筋仙骨上部に圧痛が診られる

待合室の椅子から立ち上がるのも困難な様子でした。
治療用ベッドに横になる際はタオルを何枚か重ねて腰を伸張する様にして楽な姿勢を作りました。

触診では腰部最長筋仙骨上部に圧痛が診られました。

治療:腰部最長筋より深い腰部多裂筋を鍼治療

手技での施術は負担が増大する可能性があった為、鍼治療のみで初回は治療を行いました。

1回目:10→5 一度の治療で半分に症状が改善する。歩行も可能になるが、無理をすると痛みが再現する。
2回目:症状に波があるが、徐々に良くなる。
5回目:5→1 ほぼ良い。日常生活に支障はなくなるが、無理をすると腰に違和感が出る。

根本的な解決の為、腰部最長筋よりも更に深部にある腰部多裂筋まで鍼治療を行いました。

7回目:日常生活及び、腰の違和感は消失する。

まとめ

今回のケースではもともとの長い慢性腰痛が急激に悪化して寝込んでしまう程の自覚症状になってしまったものです。
慢性腰痛というのは腰にトリガーポイントが散在し、根本的な解決に至っていない状態です。
いわゆるギックリ腰というのも腰の隠れているトリガーポイントが急激に活性化して自覚症状が出現したものです。
同じ様に今回のケースでは、慢性腰痛から急性腰痛を繰り返していた結果、自然に自覚症状が治まらないレベルの急性の腰痛となってしまったのでしょう。
この場合はもはや、薬などで症状を抑えるのみでは対応できませんので患部に対する直接的な物理療法が必要です。

急な気圧の変化で人間の身体も同じ様に急に体調が悪くなる時期です。
特に暖かい日から寒くなった日は要注意。
暖かく、筋肉が動いていた事を脳が覚えており、急に冷えて筋肉が固まっているのに無理な動きをしてしまったりする事によりギクッと行く事も少なくありません。

急に出てきた症状には、必ずどこかに原因であるトリガーポイントがあります。
そこを見つけて治療する事が改善への近道です。
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