症例報告
症例報告
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お母さんに筆を握らせてあげたい…首から手にかけての痺れ

主訴

首から手にかけての痛みと痺れ

問診

10年前から首から手にかけて痛み・痺れを感じる。
10年前整形外科に行くと『手根管症候群』と診断を受けた。

5年ほど前に再び整形外科に行くと、『頚肩腕症候群』と診断を受ける。

整形外科の先生に首が悪いと言われ牽引や色々なリハビリを受けたが思うような改善はせず、気がついたら10年が経過していた。

ペインクリニックにも行きブロック注射も打ってみたがその時は効果を感じるが根本的な改善にはなっていないような気がする。

自身で調べ他の鍼治療院の施術を受診してみたがそこでも思うような改善はみられなかったため、もう諦めようかと思っていた。

さすがに高齢…仕方がない…と、
趣味だった絵を描くことも痛みと痺れのせいでもう諦めようかと考えている。

そんな時、息子さんに相談したところ当院の症例報告で類似したものをみつけて頂き来院となりました。

視診・触診

頚部浮腫が診られる。
背中全体的に色素沈着が診られる。
肩も首も過緊張状態になっている。

治療筋肉

棘下筋
頭半棘筋
僧帽筋
総指伸筋

治療

手根管症候群は加齢と大きく関わっているとされています。

加齢とともに屈筋腱が太くなることで正中神経の圧迫により痛みや痺れが誘発されることもあります。

正中神経が絞扼されると支配領域である親指・人差し指・中指・薬指の親指反則分に症状が出ます。

ここで重要なのは【疑い】をもつことです。

10年も苦しんでいる今回の症例において指の痺れ・痛みは指の全ての指にある事から『正中神経の絞扼ではなく頚部にTPができたことにより頚部浮腫が起き、腕に痛みや痺れを起こしている』…と判断。

頚部の筋肉にあるTPの除去を目的に治療しました。

治療経過

1〜3回目
大きな変化はないが首が少し楽になった気がする

4〜6回目
鍼を受けた後数日は痛みを感じない時間帯が増えた気がする
1日の中で波が出てきた感じがする。

7回目
腕の痛み・痺れを感じない時間が1日の中で増えるようになる。

8回目
1週間経過しても痛み・痺れを感じなくなっていた。
現在は頚部の環境のメンテナンスとして週に1回治療を受けている。

まとめ

年齢だからとて…諦めるべからず


80代のころ、整形外科に行き手根管症候群、頚肩腕症候群…と診断され10年。

今では90歳になるお母さんにもう一度筆を握らせてあげたい…と息子さんが我が院を見つけれてくれました。

トリガーポイントの症状は①疼痛②痺れ③自律神経症状の三つがあります。

もちろん神経的に原因があることもあります。

例えば
『神経が原因で10感じている痺れや痛み』も、
周囲のトリガーを処理するだけで半分以下になることもあります。

限りなく『0』に近づけることも出来ます。
しかし今回のケースの様に『神経が原因だと勘違いしたまま長年過ごしている』ということも多い事実があります。

(手術して、痺れと痛みが残ってしまっている…というのも多いです)

その場合は90歳という年齢でも5回~10回の治療で『症状に変化』が出始めるのです。

年齢だから…と本人が諦めるのは本人のせいだと思います。
年齢だから…と治療サイドが諦めさせるのは間違っています。

90代最後の力作の絵の完成が楽しみです。
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