症例報告
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その膝の痛み…『年齢のせい』に、しないでください

主訴

膝の痛み・腰痛

問診

今まで痛みをずっと我慢されていたようで全身痛いところだらけだそうです。

今一番気になっているのは『膝』の痛み。
仕事は建設業。
重いものを持ったり、30年近く身体を使う仕事だったので全身ボロボロ。。。
若い時に腰痛があり、『椎間板ヘルニア』…と診断を受けたくらいから、
腰の痛みがひどくなってきたそうです。

それをずっとかばってきたせいか、今は膝の痛みが最も強く出てきています。
膝の骨が上に引っ張られているようで、骨の下が痛い。階段の昇り降りも辛い。。。

歳を取るごとに気になってきているので、
『歳のせいなのでは、、、』と、思うことも。
病院でもそういわれることが多い。回復力がなくならないうちに治したい。

前のお仕事で他県にいた時にトリガーをやっている鍼灸院に行ったのがきっかけで鍼に関心を持っていたそうです。

YouTubeの『膝』を見て、心が躍ったらしく来院いただきました。。。

視診・触診

膝蓋骨の動きが硬い。
大腿四頭筋の中でも特に大腿直筋の過緊張がみられた。
首肩、腰、臀部と全身的に筋緊張が強い状態。

治療

今回の膝の痛みの原因筋肉(大腿直筋、内側広筋、膝蓋靭帯)を中心にあお向けで治療を開始した。

治療経過

1回目
膝の状態だいぶ良くなる。
10→2

2回目
うつ伏せで腰と膝の同時治療を開始する。
(中殿筋、最長筋、多裂筋、半腱・半膜様筋)

5回目
腰痛は少し残る。
膝の痛みは無くなった。

治療ごとに今まで我慢していた首コリや肩こりが出始めるように、、、
現在は全身的に定期的に治療を行っている。

まとめ

おひざの痛み・・・年齢のせいにしないでください


『加齢ですね』
『年ですね』
病院に行くと『年取ると、痛いのアタリマエ』…ということを言われます。。。

先日患者さんと話していて「先生ってさ、年取るとどうとか、昔から言わないよね~」と言われました。
ハッ!…としまして、今まで創業19年目。。。『確かに言ってねぇな…』と自覚。

YouTubeの膝の回でも言っていますが、90歳のおばあちゃんでも膝、良くなるんですよ。

膝というのは『関節の外』と『関節の中』を哲学する必要があります。

関節の中に問題がある場合は靭帯損傷や半月板損傷など、オペが必要なケースがほとんどです。

しかし、関節が狭くなっていても関節軟骨に知覚神経がある訳でもないので、

関節が狭くなる=膝が痛い…という訳でも無いのです。

つまり『関節の外(筋肉・腱・靭帯)のトリガーポイントによる疼痛』というのが膝の痛みのほとんどなのです。

膝の痛みの改善は患者さんのQOLを大きく上げてくれます。

本人はその痛みを諦めているかもしれませんが、
ここにはその痛みを絶対に諦めない鍼師がいます。
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