症例報告
症例報告
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マスク生活にて悪化。あごの痛みと頭の横の痛み

主訴

約5年続く両顎の痛みと側頭部痛

問診

5年前からの症状。
それ以前から慢性的に顎の違和感や凝っている感覚はあったが、ここ数年は徐々に痛みに変わってきた。
病院にも数カ所行ったが特に異常はみられず。。
『食いしばりやストレスが原因では?』...と言われる。

慢性的に首肩こりや腰痛にも悩まされており、数日前に整体へ。顎や側頭部の痛みを訴え、施術してもらった。
その際にかなり強く揉まれたせいか、術後から徐々に顎と側頭部の症状が悪化し、我慢できないほど痛くなってきた。
数日経った現在でも痛みはかなり強く、仕事や日常生活にも支障が出ている為、少しでも軽減すればということでご来院されました。

視診・触診

触診では咬筋、側頭筋に顕著な圧痛がある。
頚肩の筋緊張もみられる。

治療

主な治療部位
①僧帽筋 ②頭半棘筋 ③板状筋
④内側、外側翼突筋 ⑤咬筋 ⑥側頭筋

治療経過

1回目 うつ伏せにて
上記の④〜⑥と併せて頚肩を治療。

2回目 うつ伏せ
前回後、顎の痛みが少し軽減。
側頭部痛はまだ残存。

3回目 仰向け
上記④〜⑥のポイントを中心に治療。

4回目 うつ伏せ
側頭部の痛みはあるものの、顎周辺の痛みは以前より軽減してきた。

現在も治療を継続中。

まとめ

今回のように痛みが出ている状態で、マッサージやストレッチなどを行うことで症状が悪化するという、良かれと思ったことが実際はかえって逆効果だったケースが実は多いです。
トリガーポイント(痛みの原因)は、物理的な刺激や持続的な筋収縮、冷えやストレスなど外的要因で活性化し痛みへとつながります。
活動性トリガーポイント(発痛している状態)の場合、鍼治療の様な患部に対して直接アプローチをすることが、症状改善の一番の解決策です。
また、コロナ禍においてマスク生活が続くことで顎の症状を訴える方も増加したように感じます。
ぜひご相談ください。
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