症例報告
症例報告
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バネ指と診断された親指周辺の痛み

主訴

一ヶ月前から右手母指の痛みが継続している。

はじめは、高枝バサミで剪定をしていて、力を入れた際にビギッとした痛みを感じた。痛みはMP関節にある。指が曲がらずらい、力が入らない。ひっかかり感がある。洗濯物を止めるピンが握れない状態である。

整形外科では親指のバネ指と診断されて、週一回治療に通う(低周波治療、温熱、湿布)ステロイド注射を2回打った。直後は痛みが緩和するが、根本治療では無いと思っている。

なかなか改善しない…という事で、ご主人様がHPにて当院を検索、ご共感頂き来院頂きました。

視診・触診

長い時間痛みを感じていたせいか、手のひらの皮膚全体の緊張が強く感じました。母指の屈筋群の緊張よりも、母指の内転筋や対立筋の収縮による痛みの方が明確だった為、手掌にある手掌腱膜も含めながらそちらを中心に治療致しました。

(掌を覆う手掌腱膜。手掌腱膜により掌の皮膚は甲側よりも動きが少なく、鉄棒などの物を掴んだりする事が出来ます)

①母指内転筋

②母指対立筋

こららの筋肉に対して鍼治療(寸3 - 1番)を行いました。

初回ペインスケール10→6
痛みが半分くらいに軽減。洗濯バサミを止められる様になるまでに回復。

2回目6→3
痛みかなり減少。親指のひっかかり感が気になるが、1ヶ月悩ませていた疼痛は緩和。

3回目→2
ひっかかり感も緩和その後、4回目の治療後には痛み、ひっかかり感は消失しました。

まとめ

今回のケースでは、初回施術後から痛みの緩和がみられ、なかなか改善しなかった症状が早期に改善→旦那様にも喜んで頂けました。

母指のバネ指(…と診断されているもの)に関しても、鍼治療はとても有効な治療法でございます。
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